知っている人は得をしている 宝石の価値
836円(税込)
発売日:2024/05/17
- 新書
- 電子書籍あり
株や土地より〈価値〉がある! 誰も教えてくれなかった裏表をレジェンドがタブーなく伝授する。
かつて大枚はたいた婚約指輪、祖母から譲られた貴石つきのペンダント――タンスの引き出しに眠っていませんか? 宝石商の3代目にして海外ハイブランドとも協業した名店SUWAを経営、国立科学博物館では特別展の監修も務めた斯界のレジェンドが、宝石全般の楽しみ方から資産価値、店で買うときの基準までわかりやすく伝授。その本当の〈価値〉を知らない多くの日本人へ向けて、知っていれば得をする宝石の話。
書誌情報
読み仮名 | シッテイルヒトハトクヲシテイルホウセキノカチ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-611041-2 |
C-CODE | 0272 |
整理番号 | 1041 |
ジャンル | 彫刻・工芸、芸術一般 |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 836円 |
電子書籍 配信開始日 | 2024/05/17 |
蘊蓄倉庫
宝石は鑑定書があれば安心?
宝石を買うとき、鑑定書(正しくは「鑑別書」と言います)があれば安心、と思っていませんか。鑑定書はあくまでその宝石が天然であり、種類や品質が真実であることを裏書きしたもので、「ニセモノでない」という意味では安心ですし、ある程度は品質の目安にもなりますが、「財務的価値の査定」ではないとGIA(米国宝石学会)も言っています。つまり極端に言えば、10万円の価値しかない宝石を「鑑定書付きですよ」と100万円で売る店があってもおかしくはないわけです。
どうせ買うなら〈価値〉の下がらない宝石を買いたいもの。本書には宝石を買う際の注意点もやさしく書かれています。どうかご一読を。
掲載:2024年5月24日
読者プレゼント企画
担当編集者のひとこと
知らなくて悔やみました
宝石とのご縁など、結婚する際にあったかな? くらいの私。どこぞの宝石店で店員からか親からか、とにかく言われるがままに候補を選び、最終決定は妻となる人にしてもらっただけ……買った実感もなければ妻の指にそのリングが光っていた記憶もおぼろという有様です。
そんな私がひょんなご縁から斯界の「レジェンド」である本書の著者・諏訪恭一さんと巡り会うこととなるのですが、申し上げておきたいのは、私は「宝石を知らずに生きてきたことを後悔」しました。つくづく。
宝石の美しさ、奥深さ、背景となる歴史の興味深さももちろんですが、諏訪さんが明確に仰っていたのは「宝石は資産である」ということ。本書にもその点が詳しく述べられていますが、資産形成と言えばマイホームを買ってあとは銀行に貯金、くらいの意識で生きてきてしまった旧世代の私としては、宝石という「楽しんで、資産形成にもなる」世界を知らなかったことは、痛恨事でした。
まるで遠いものに思えていた「宝石」が身近に感じられると同時に、他でもない自分の人生の伴走者にもなりうる存在であることが実感できる本書をぜひお手に取ってみてください。
2024/05/24
著者プロフィール
諏訪恭一
スワ・ヤスカズ
1942(昭和17)年、東京都生まれ。諏訪貿易株式会社会長。慶應義塾大学経済学部卒。名店SUWAを経営する、宝石商の3代目。日本人で初めて米国宝石学会(GIA)宝石鑑別士の資格を取得。国立科学博物館の特別展を監修するなど宝石文化の普及にも努める。著書多数。