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死ぬまで元気―88の読むサプリ―

和田秀樹/著

990円(税込)

発売日:2026/01/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

【血圧】【血糖値】【コレステロール】【脂肪】【塩分】……。知っておくべきこと、信じなくていいこと。変わり続ける健康常識、どのくらいご存じですか?

血圧を下げろ、コレステロールを減らせ、血糖値が高すぎる……健康診断のたびに医者に言われてげんなりする人も少なくないはず。けれど、あれも我慢これも辛抱、何種類もの薬をまじめに飲む人がいる一方で、すべての医者が変わり続ける世界の健康常識を知っているのだろうか。ただでさえ衰えゆく老年期、数値のために元気をなくしてしまっては本末転倒ではないのか──老年医学の専門家が伝授する、88の読むサプリ。

目次

はじめに──元気で長生きの近道とは

第1章 まずは栄養、免疫力!
医者に従っても元気にならない/病気のデパートでも元気/元気でいるために必要なもの/栄養こそ元気の源/日本人はいまでも粗食/元気な高齢者は肉を食べる/厚労省のいいなりでいいのか/高齢者ほど塩分を摂るべき/コレステロールが高くてなぜ悪い/がんになりにくい?!/脂肪を減らせば寿命が縮まる?/心筋梗塞の減少と脂肪の関係/日本人は栄養学を軽視しすぎ/医者も栄養学を知らない/太らない食べ方はヨボヨボへの道/体をつくる食べ方を/「四毒」を排除したらどうなるか/免疫力は確実に下がる/サプリメントの効果/コレステロールのサプリ

第2章 古い健康常識はアップデート
細菌やウイルスとは共生/人間は思っているより丈夫/必要な大きな意識改革/健康常識に反することが案外大事/タバコで元気になった人もいる/タバコで元気が蘇った/肺がん増加の原因/タバコが悪いならマスクも悪い/お酒の適量は人ごとに違う/必ず仲間と楽しく飲む/ストレスと免疫力の低下/「がまん」は免疫力の敵/ストレスから逃げる三つの方法/ストレス解消法を探しておく/個人差を見きわめる/大事なのは気分や体調/健康診断や薬は寿命を延ばさない/必要な薬を見極める/時代錯誤なキャンペーン/ムダな薬の最たるもの

第3章 若々しさにはわけがある
年齢で差別されてはいけない理由/結晶性知能が使えれば現役でいられる/積極的に声を出す/郷ひろみで生理が戻った/ラジオパーソナリティに学ぶ前頭葉の老化防止法/しゃべる職業を真似よう/想定外の刺激──ギャンブルとの付き合い方/毎日必ず動く/無理な運動は健康をそこねる/大事なのは老いの受け入れ/ずっと歩けるために大事なこと/高齢者事故の原因は意識障害/薬害ではないのか/免許返納より薬のチェック/製薬会社への忖度か

第4章 老化は敵ではありません
若さの条件/若くて元気な人の真似を/「かくあるべし思考」の壁/合格ラインを少しずつ下げる/ステイホームより免疫力/ワクチンの効果も免疫力次第/おむつに頼ろう/心理的抵抗を除けるかどうか/補聴器で認知症を予防/一番大事なのは社会参加/がんは避けられないなら共存する/痛くもかゆくもない/障害は敵ではない/道具の進化に期待する

第5章 医者と薬を妄信しない
元気になれる医者を選びたい/ニコッとすることの大切さ/上書きも訂正もしない医学界/血圧も血糖値も低すぎると死ぬ/医者が勧める健康法ではがん予防は困難/欧米とは健康法が異なるべき/疫学データが軽視されている/がんで死ぬ国の健康法を/がん専門医が知らない患者の予後/残り時間の充実度を高める/総合診療医の養成を急げ/高齢化が進むほど総合診療/その薬にエビデンスはあるのか/日本人とアメリカ人は違う/薬を妄信できない理由/「飲まないと大変」は誤解/年をとるほど出る薬の副作用/飲み続ければ薬は怖い

おわりに
死ぬまで元気でいるために

書誌情報

読み仮名 シヌマデゲンキハチジュウハチノヨムサプリ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
雑誌から生まれた本 週刊新潮から生まれた本
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-611113-6
C-CODE 0247
整理番号 1113
ジャンル 科学、老年医学、家庭医学・健康
定価 990円
電子書籍 価格 990円
電子書籍 配信開始日 2026/01/17

蘊蓄倉庫

おむつと補聴器の共通点

 おむつと補聴器に共通するのは、両方とも抵抗がある高齢者が多いことです。しかし、抵抗を捨てると得られるものが多いという点でも共通していると和田秀樹さんは言います。
 実は認知症のリスク因子のなかで影響力が大きいといわれるのが難聴です。2020年に行われたアルツハイマー病協会国際会議では、難聴は「予防可能な12のリスク因子のなかで最大」と指摘され、この会議のランセット国際委員会では、「もし世界から難聴がなくなれば、認知症患者を8%減らせる」と報告されました。
 日本の研究でも、軽度難聴、中等度難聴、重度難聴の人が認知症になるリスクは、標準的な聴覚の人にくらべ、それぞれ2倍、3倍、5倍に高まると報告されています。
 つまり、耳が聞こえにくくなると人との会話が減り、積もり積もって認知症につながるということです。そうならないために私たちを助けてくれるのが補聴器で、認知症予防のために欠かせない器具だといえます。
 人とのコミュニケーションに参加しないのが認知症になる大きな要因だと言われます。毎日、家にいるだけなら、おむつも補聴器も必要ではないでしょうが、外に出て社会参加しようとするから、おむつも補聴器も必要になります。「必要なものは抵抗せずに使ってほしい」と和田さんは言います。それが要介護や認知症にならないために必要だからだと言うのです。

掲載:2026年1月23日

担当編集者のひとこと

「病気」の反対語は「健康」?

 50代になって周りを見渡すと、同年代でもなぜこうも差が生まれるのだろう? と思うことがあります。見た目の若さ、動き、バイタリティやフットワーク……。運動しているからなのか、食べているものが違うのか。はたまた脳の違いなのか、生まれ持った資質なのか?
 本書の著者、和田秀樹さんは65歳で自ら「病気のデパート」と仰っていますが、ものすごく元気。毎晩のようにワインを飲み、週に5日もラーメンを食べて、現役の医師として活動しつつ、週刊新潮で連載を続けるなど旺盛な執筆活動を行う一方で、緑鐵受験指導ゼミナールの代表を務め、2025年は政治団体「幸齢党(こうれいとう)」まで立ち上げました。
 糖尿病と高血圧と心不全をかかえる和田さんにしてこの元気さは何に由来するのか? 老年医学の専門家である和田さんは「平均寿命が長くなったのは医者と薬のおかげだ、と考えるのはもうやめよう」と言います。健康診断の数値で飲む薬が決まり、あれも我慢、これも辛抱と過ごすことが果たして人を元気にするものなのか。数値のために肝心の「元気」をなくしてしまっては本末転倒ではないのか。
 ではどうしたら「死ぬまで元気」でいられるのか?
「病気」の反対語は「元気」なのだ、ということをつくづく考えさせられる1冊です。

2026/01/23

著者プロフィール

和田秀樹

ワダ・ヒデキ

1960(昭和35)年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、精神科医。専門は老年医学。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て2026年1月現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書に『80歳の壁』などベストセラー多数。

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