ホーム > 書籍詳細:熟睡力

1,375円(税込)

発売日:2026/02/18

  • 新書
  • 電子書籍あり

世界的ベストセラー上陸! 睡眠科学者が警鐘! 人生を左右する不眠のリスクと対処法。最新研究が示す質の高い睡眠とは。

寝た気がしない、寝不足続きで頭がよく働かない、そんな経験はありませんか? 日本の成人の30~40%に何らかの不眠症状があり、今や世界的にも、質のよい睡眠をどう取るか? は大問題です。長年、オランダの睡眠医学センターで不眠症や睡眠問題の治療に当たってきた睡眠科学のエキスパートが、「よい眠り」の本質と導き方を解説し、本国でたちまちベストセラーに。20ヶ国で刊行予定の世界的注目作が、日本上陸です!

目次

はじめに

1章 原始人類はどう眠っていたのか
睡眠は神秘だった/樹の上から地上へ/睡眠と食事、運動の関係/睡眠は安全第一だった?/誰が「睡眠は8時間」と言い出したのか

2章 睡眠とはなにか
なぜ眠るのか/睡眠の段階ステージ/体内時計の仕組み/時差ぼけとタイムゾーン/朝型の人と夜型の人がいる理由/二相睡眠が普通だった?/睡眠圧が眠気の源/体内時計と睡眠圧/睡眠の質が重要!/自分に適した睡眠時間を知るには/ストレスの影響/加齢で眠りは変わる

3章 なぜ眠るべきなのか
睡眠の機能とは/睡眠と死亡リスク/よい睡眠だと健康になる?/免疫システムと睡眠の役割/身体のパフォーマンスへの悪影響/痛みと睡眠の関係/試験前日は早く寝た方がいい?/夢の意味/睡眠が気分を左右する?

4章 不眠症はなぜ起きるのか
原始人類は不眠症で悩んだか/私の不眠症体験/不眠症を解説するモデル/睡眠反応性とはなにか/メンタルヘルスと睡眠

5章 よい睡眠とはどんなものか
原始の睡眠の基本/就床時間/よい昼寝の仕方/スヌーズは無用!/光を浴びることの大事さ/季節変化と温度の影響/寝具はどうすれば?/睡眠の敵/運動の効果/月が眠りに関係する?/眠りを作るのは食事

6章 誰かと一緒に眠るとどうなる?
賑やかだった睡眠環境/恋愛と睡眠の関係/ベッドでの友人たち/セックスへの影響/友人と幸福度と睡眠/犬や猫と睡眠の質/不眠と生産性

7章 刺激物は睡眠にどんな影響を与えるのか
コーヒーを飲んでも大丈夫?/タバコと睡眠/寝酒の功罪/大麻の危険性/コカインやアンフェタミン

8章 リラックスして眠るには
一日の終わりに寛ぐことの大切さ/深呼吸で改善?/ネガティブ思考の正体を突きとめる/視覚化エクササイズ/マインドフルネス

9章 睡眠時間は何時間が適切か
不眠症は実は睡眠の問題ではない/不眠に睡眠薬は有効か/睡眠問題治療のゴールドスタンダード/自分の睡眠を知る/就床時間を短くすると/睡眠制限療法をやってみる

10章 なぜ夢遊病や金縛りは起きるのか
進化論的に解説する「脅威仮説」/体内時計と生活リズム/時間療法/睡眠時随伴症とは/レム睡眠中の異常行動/睡眠時随伴症の引き金/悪夢を手なずける方法

11章 未来の睡眠はどう変わっているのか
続々登場する新製品/スマートウォッチは信頼できる?/インフルエンサーの信頼度/使えるテクノロジー機器

12章 睡眠のバランスはどうとればいいのか

おわりに──睡眠改善のための3週間プランと12のポイント

謝辞
付録:睡眠ダイアリー
訳者あとがき

書誌情報

読み仮名 ジュクスイリョク
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 288ページ
ISBN 978-4-10-611116-7
C-CODE 0247
整理番号 1116
定価 1,375円
電子書籍 価格 1,375円
電子書籍 配信開始日 2026/02/18

関連コンテンツ

蘊蓄倉庫

誰が「睡眠は8時間」と言い出したのか

 現代の狩猟採集民の一晩の睡眠時間は平均で5時間42分から7時間6分の間だそう。生活スタイルが近い原始の時代の人類も、8時間は寝ていなかったのではないかと推測できます。となると一体誰が「8時間睡眠」を言い出したのか?
 本書の著者が言うには18世紀末から19世紀初頭の産業革命が重要な役割を果たしているのだそう。ガス灯が生まれ、夜でも働けるようになり、長時間労働が常態化。当時は週に6日、1日10~16時間働くのも珍しくなかったそうです。そこでその状態に不満を抱き、反旗を翻した英国・ウェールズ出身の社会改革家ロバート・オウエンが、こう言ってキャンペーンを張ったそうです。「労働は8時間、8時間はレクリエーションに、8時間は睡眠に当てよう」。どうやらそれが「8時間睡眠」の起源のようです。

掲載:2026年2月25日

担当編集者のひとこと

「眠れない!」人は世界中に

 自分は睡眠障害なのではないか。そう思ったのは30代のはじめごろ。深夜まで編集部で働いている先輩がある時ぽろっと「僕は睡眠障害だからさ」とどんな文脈だったか仰っているのを耳にして、あれ、もしや自分も? と思ったのがきっかけでした。最初は「なかなか入眠できない」くらいだった症状が年を重ねるにつれ「眠りが続かない」に変化し、「うつ症状で最初に疑うべきは睡眠不足」と睡眠導入剤を処方してもらったりもしたのですが、上手に眠れないのは変わらぬまま。厚生労働省によると、日本の成人の3割から4割はなんらかの不眠症状があるそうです。
 そんな中で出会ったのが本書でした。オランダの睡眠科学者が初めて一般向けに書いた本なのですが、オランダでベストセラーになったと聞いて、世界中、睡眠に悩んでいる人がいるのだなあと思わされたものでした。睡眠の仕組みから、どうすれば「質の高い」睡眠が取れるかまで、科学的に、でも平易に解説してくれる本書は「なるほど」の連続。今、何か体やメンタルの不調に悩んでいる人も、実は原因は睡眠にあるのかもしれません。現代人なら一読しておいて損はない一冊だと思います。

2026/02/25

著者プロフィール

1979年オランダ・ヴェールト生まれ。睡眠科学者。マーストリヒト大学で生物心理学を学び、博士号を取得、2026年2月現在は同大学で教鞭を執る。長年、オランダの睡眠医学センターに勤務し、専門は不眠症および睡眠問題。睡眠医学の普及のため本国では多数のメディアに執筆・出演。

國森由美子

クニモリ・ユミコ

東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部を卒業後、オランダ政府給費留学生として渡蘭。2026年2月現在は音楽活動のかたわら、オランダ文学基金認定文芸翻訳者として翻訳を手がけている。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

メライン・ファンデラール
登録
國森由美子
登録

書籍の分類