
台湾軍事機密文書が語る中国「抗日戦争」の真相
990円(税込)
発売日:2026/04/17
- 新書
- 電子書籍あり
中国共産党の「抗日プロパガンダ」を完全破壊! ●国民党による「抗日戦争」前線報告 ●毛沢東・スターリンの機密電文集 没後50年。二大機密文書によって明かされる毛沢東戦略の全貌。
台湾で、「抗日戦争」当時の国民党の前線報告が機密指定から解除された。そこには、「国共合作」したはずの中国共産党による、日本軍との共謀の事実が「これでもか!」というほど報告されている。日本軍の力を使って蒋介石をやっつけ、天下を取ることを目指していた毛沢東戦略が、否定できないほど明確に裏付けられたのだ。本邦初公開の毛沢東・スターリンの往復電報集と併せて、「抗日戦争」の真の姿を描く。
序章 台湾で機密解除された電文集
第一章 中共軍は日本軍と水面下で不可侵条約を結んでいた
一 【電文1248号】の内容
二 電文に関係する地図と戦場の状況
三 中共軍は傀儡政権と結託し、日本軍からも武器弾薬を購入していた
第二章 便衣で日本軍の道案内をする中共軍
一 【電文1488号】の内容
二 中共軍便衣隊と日本軍との結託──【電文1489号】【電文1490号】
第三章 日ソ中立条約を予感させる戦場報告
一 山西省の八路軍と日本軍はすでに暗黙の合意
二 【電文1362号】当時の軍事情勢地図から読み解く
三 「日ソ中立条約」締結と「中共軍と日本軍の結託」の深化
第四章 日本軍に紛れるために日本語を学ぶ中共軍
一 【電文1640号】の内容
二 「日本軍、成りすまし」事件が起きた戦場地図
三 中共軍の日本軍「成りすまし」の目的は?
四 中共軍は系統的に日本語学習をしていた
第五章 「薄熙来の父」薄一波は何をしていたのか
一 【電文1282号】の内容
二 交戦時の人物基本情報
三 交戦時の地図を参照しながら考察
四 薄一波と江沢民
第六章 蒋介石がもし逃亡先に海南島を選んでいたら
一 【電文1607号】の内容
二 戦場における人物基本情報
三 戦場における地図による電文解読
四 もし蒋介石が海南島に逃げていたら
第七章 「中国共産党は抗日戦争の中流砥柱(主力)だ!」の虚構
一 「中国共産党は抗日戦争の中流砥柱」の由来
二 『毛沢東選集』第三巻、「中条山会戦」記述の欺瞞
三 中共軍の狙いを見破った日本軍の記録『戦史叢書』
四 「大公報」:日本軍と共産軍はもともと互いに攻撃しない
五 習近平はこの言葉を2014年に学芸員の説明で知ったのか
第八章 解除された毛沢東とスターリンの間の機密電文集
一 西安事変の首謀者は毛沢東だった
二 国共合作中の国共両軍の相克
三 日ソ中立条約の裏でスターリンは毛沢東に満州進撃支援を依頼
終章 台湾はまだ国共内戦の延長線上にある
一 毛沢東「金門島を国共内戦の象徴として残せ」
二 習近平の台湾統一戦略は「台湾包囲大規模軍事演習」
三 「台湾有事」に関する「高市発言」によって悪化した日中関係
書誌情報
| 読み仮名 | タイワングンジキミツブンショガカタルチュウゴクコウニチセンソウノシンソウ |
|---|---|
| シリーズ名 | 新潮新書 |
| 装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
| 発行形態 | 新書、電子書籍 |
| 判型 | 新潮新書 |
| 頁数 | 224ページ |
| ISBN | 978-4-10-611122-8 |
| C-CODE | 0222 |
| 整理番号 | 1122 |
| ジャンル | 世界史 |
| 定価 | 990円 |
| 電子書籍 価格 | 990円 |
| 電子書籍 配信開始日 | 2026/04/17 |
蘊蓄倉庫
習近平の両親が結婚したきっかけ
第二次国共合作が成立し、共産党と国民党が協力して日本軍と戦うことになっていた時期の1939年2月、山西省に「中共軍抗日軍政大学第一分校」なる組織ができました。その後、移転して「中共軍抗日軍政大学総校」となったこの「学校」では、政治・軍事・文化訓練以外にスパイの技術訓練も実地教育していました。
「抗日」の名称を持つこの学校が設立されていたのは、驚くべきことに、日本軍の勢力範囲内でした。しかも、この学校は「中共軍第八路軍第三縦隊」と一体でした。それなのに、日本軍も中共軍もまったく相手を攻撃していません。水面下で日本軍と中共軍の間に「約束事」があったとしか考えられません。
この「抗日軍政大学第一分校」ではかつて、習近平の母親・斉心が学んでいました。学校長の何長工が習仲勲(習近平の父親)に手紙を書いて斉心と引き合わせ、二人が結婚したというエピソードが、中国メディアで何度も報道されています。現在、抗日プロパガンダを叫びまくる習近平の両親が、日本軍と共謀していた組織の長の仲介で結婚しているとは、なんとも皮肉です。
掲載:2026年4月24日
担当編集者のひとこと
完全粉砕された中国共産党の「抗日プロバガンダ」
台湾国史館が所蔵する、抗日戦争当時の「戦場からの手書き軍事機密電文集」が最近、機密指定から解除されました。抗日戦争当時は、国共合作によって共産党と国民党が一緒になって日本軍と戦うという建前になっていましたが、現実は違いました。国民党の前線報告には、共産党と日本軍の共謀の様子が「これでもか!」というほど克明に記されていたからです。
著者の遠藤誉さんは2015年、同じく新潮新書から『毛沢東―日本軍と共謀した男―』を出版されています。この時には、外務省の出先機関「岩井公館」創設者の岩井英一が書いた『回想の上海』で、毛沢東が派遣したスパイ・藩漢年が岩井に「中京軍と日本軍の停戦を申し出ていた事実」が記されているのを頼りに、毛沢東が日本軍との共謀を図った戦略の「概略」までは描いていました。
今回の本で扱ったのは、前著『毛沢東』で描いた、中国共産党と日本軍の共謀という「骨組み」に、「血と肉」を与える事実です。中共軍と日本軍の不可侵条約、日本軍に紛れて国民党を攻撃するために日本語を学ぶ中共軍兵士、便衣で日本軍の道案内をする中共軍兵士などが、国民党軍の前線から報告されているのです。1941年の日ソ中立条約に先だって、日本軍と中共軍の協力の「深化」を懸念する報告もあります。日ソが中立条約を結べば、コミンテルン(ソ連)によって養われている中国共産党は、堂々と日本軍と共謀することができるからです。
こうした事実は、中国共産党が喧伝する「中国共産党は抗日戦争の中流砥柱(主力)だ!」という主張の虚構性を暴くものです。
本書ではさらに、本邦初公開の毛沢東とスターリンの機密電文集も扱っています。その電文集を見ると、蒋介石が幽閉された西安事件が毛沢東の主導によるものだったこと、日ソ中立条約を結びながらスターリンは毛沢東に満州への進撃を依頼している事実なども浮かび上がり、表向きに語られている事実とは違った形の歴史の姿が見えてきます。
2026/04/24
著者プロフィール
遠藤誉
エンドウ・ホマレ
1941年中国吉林省長春市(旧満州国新京市)生まれ。国共内戦を決した「長春包囲戦」を経験し1953年に帰国。中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授、理学博士。著書に『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『毛沢東 日本軍と共謀した男』など多数。


































