
反復する昭和史
1,056円(税込)
発売日:2026/08/19
- 新書
- 電子書籍あり
混迷の時代と共鳴する歴史秘話。対米従属、保守・愛国、石油危機……。日本は何を学ばなかったか。
戦後80年と「昭和100年」を過ぎて、時代は令和。だが今、妙に既視感のある場面が繰り返されている。国内に見る、親米、愛国、石油危機。世界に目を向ければ、テロ、戦争、核の不安──。歴史が再上演される今こそ、過去を参照せよ! 往時の政治家、表現者、時代の当事者たちは、そのとき何を遺したか? 古今の書物を渉猟し続ける著者が綴った、現在と共鳴するエピソードの数々。「週刊新潮」人気コラムを書籍化。
はじめに
I 日本政治の背骨、ここにあり
二大保守政党という幻/検察で全部分かる1ページ昭和史講座/戦後政治は吉田・岸・鳩山&河野だけで分かる!/石原慎太郎は死すとも羽仁五郎は死なず?/ロマン主義と機会主義──安倍晋三時代の追憶と反省/行政国家滅亡学入門/政治と金と変死体/翼賛・連立・大連立/戒厳令がやってくる!/ルサンチマンは強し、権力は脆し
II 「いつか来た道」忘れまじ
従来の観念に囚わるることなきを望む/令和に平沼騏一郎は居るか?/真珠湾を忘れるな!/昭和17年のラスコーリニコフ──戦時期日本の罪と罰/銀幕を外れて光る螢かな──大本営発表に気をつけろ/「日本の戦時経済は六ヶ月を出でずして参るだらう」/和平は遠し、焼け野原
III 不安と懐疑の物語
電線を架設することを躊躇するが如きことあらんか/非常事態とピクトグラム/メディアの興亡/飴と鞭と郵便局/明治30年の“文明開化”と平成9年の“文明退化”/核戦争と未来建築/非常時と無駄と風流──名古屋御土居下物語/マイナとナチスとニューディール/眼鏡と増税/産んで花実が咲くものか──少子化日本半世紀/南海トラフはいつ揺れる?/「昭和百年」と「核」の時代
IV 表現者たちは何を見たか
戦後の偉大な2人の困った子供──大江と三島/車券を買って当たると思うな!/眞相はかうだ?……三島事件の黒幕は平岡なつである/ドラえもんと喪黒福造──藤子不二雄の時代に寄せて/革新の司馬遼太郎、保守の池波正太郎/沈没・戦争・大予言/堺屋太一の大予言!/油断と亡国──石原慎太郎の大予言/梅棹忠夫の大予言!/ごめんね、ベートーヴェン!
V 日本的、あまりに日本的な
防疫とファシズム/令和の玉音を待ち望む/トンガは日本のふるさとよ?/小林秀雄とエル・カンターレ/将棋もいいけど、囲碁もね/そのとき「正史」が途絶えた/号泣する日本──阿部詩選手と素戔嗚尊
VI 昭和100年、逝きし人の面影
嗚呼、暁の星!/ため息で歌へ舟唄──八代亜紀追悼/父と子の“王道楽土”──小澤征爾追悼/共産党体験の重要性について──渡邉恒雄と堤清二/篠田正浩と鬼女/照れない男/スタニスラフスキー→ブレヒト→仲代達矢
VII 混迷と危機の時代、ふたたび
猫にマタタビ、冷戦にUFO/東條英機と習近平/ロシアの過去を振り返れば、アメリカの未来が分かるという話/「なんとかなるぜ」と「何もせん方がええ」の間で/薄熙来と習近平の超文化大革命/第三次世界大戦を起こさない方法/ヒトラー・プーチン・ワーグナー/キブツの夢と現実/安倍氏の銅像は台湾独立の夢を見るか?/神の国を早く来させる方法/私を火星に連れてって/毛沢東・バカボンのパパ・トランプ大統領
VIII 破断か調和か、歴史の教訓
疫病・改憲・慎太郎/今こそ聖徳太子!/陸奥宗光と「臥薪嘗胆」/国家理性と国民感情/スカッとしてはいけません!/空海と蘭州拉麺/“親米国家”日本の完成/日米中の昔話、または本当に怖い米国外交/反米右翼と石油危機
書誌情報
| 読み仮名 | ハンプクスルショウワシ |
|---|---|
| シリーズ名 | 新潮新書 |
| 装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
| 雑誌から生まれた本 | 週刊新潮から生まれた本 |
| 発行形態 | 新書、電子書籍 |
| 判型 | 新潮新書 |
| 頁数 | 256ページ |
| ISBN | 978-4-10-611134-1 |
| C-CODE | 0220 |
| 整理番号 | 1134 |
| ジャンル | 歴史読み物、歴史・地理・旅行記 |
| 定価 | 1,056円 |
| 電子書籍 価格 | 1,056円 |
| 電子書籍 配信開始日 | 2026/08/19 |
著者プロフィール
片山杜秀
カタヤマ・モリヒデ
1963(昭和38)年生まれ。思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。2026年8月現在、同大法学部教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(吉田秀和賞、サントリー学芸賞)、『未完のファシズム』(司馬遼太郎賞)、『大楽必易』(芸術選奨文部科学大臣賞)など。


































