好色覚え帳
2,970円(税込)
発売日:2001/04/06
- オンデマンドブックス
好色小説家と珍妙な取り巻き達がくりひろげる、現代風俗のカリカチュア。
「好色な小説家といわれる保坂庄助」の、好奇心あふれ、奇妙でいてしかも真剣な行動に託してくりひろげられる、現代風俗のカリカチュア。――“頓狂連”なる珍妙な仲間たちをひきいてとりおこなう赤線忌、寒詣りから、結婚相談所の見合い、近親相姦の村探訪記、乱交パーティの実地研究、女学校の運動会見物まで、黒メガネに映った虚実反転の世界を、諧謔諷刺まじえつつ描く連作長編。
書誌情報
読み仮名 | コウショクオボエチョウ |
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シリーズ名 | 新潮オンデマンドブックス |
発行形態 | オンデマンドブックス |
判型 | 新潮オンデマンドブックス |
頁数 | 275ページ |
ISBN | 978-4-10-865072-5 |
定価 | 2,970円 |
著者プロフィール
野坂昭如
ノサカ・アキユキ
(1930-2015)神奈川県鎌倉生れ。早大中退。様々な職を経て、コラムニストとして活躍。1963(昭和38)年の処女小説『エロ事師たち』で、性的主題を辛辣かつユーモラスに追求、俄然注目される。1967年には、占領下の世相に取材した「アメリカひじき」、戦争・空襲・焼跡の体験を描いた「火垂るの墓」を発表。翌年、この両作で直木賞受賞。1997(平成9)年『同心円』で吉川英治文学賞を、2002年『文壇』およびそれに至る文業で泉鏡花文学賞を受賞する。他の代表作に『骨餓身峠死人葛』『一九四五・夏・神戸』等。
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