ホーム > 書籍詳細:廃市・飛ぶ男

廃市・飛ぶ男

福永武彦/著

3,410円(税込)

発売日:2001/12/07

  • オンデマンドブックス

誇り高い姉と快活な妹の前に一人の青年の棺が横たわる。美しい姉妹に愛されていながら、彼はなぜ死を選んだのか……? 

誇り高い姉と、快活な妹。いま、この二人の女性の前に横たわっているのは、一人の青年の棺。美しい姉妹に愛されていながら、彼はなぜ死なねばならなかったのか……? 夏雲砕ける水郷に茜の蜻蛉の舞い立つとき、ひとの心をよぎる孤独と悔恨の影を、清冽な抒情に写した秀作「廃市」。ほかに「飛ぶ男」「樹」「風花」「退屈な少年」「影の部分」「未来都市」「夜の寂しい顔」の7編を併録。

書誌情報

読み仮名 ハイシトブオトコ
シリーズ名 新潮オンデマンドブックス
発行形態 オンデマンドブックス
判型 新潮オンデマンドブックス
頁数 312ページ
ISBN 978-4-10-865145-6
定価 3,410円

著者プロフィール

福永武彦

フクナガ・タケヒコ

(1918-1979)1918年、福岡県生まれ。一高在学中から詩作を始める。東大仏文科卒。1948年、詩集『ある青春』、短篇集『塔』、1952年、長篇小説『風土』を発表、注目を集める。1954年、長篇小説『草の花』により、作家としての地歩を確立。以後、学習院大学で教鞭をとる傍ら『冥府』『廃市』『忘却の河』『海市』など、叙情性豊かな詩的世界のなかに鋭い文学的主題を見据えた作品を発表。1961年『ゴーギャンの世界』で毎日出版文化賞、1972年『死の島』で日本文学大賞を受賞。1979年、死去。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

福永武彦
登録

書籍の分類