ホーム > 書籍詳細:夜と陽炎―耳の物語**

夜と陽炎―耳の物語**

開高健/著

2,530円(税込)

発売日:2002/10/04

  • オンデマンドブックス

昭和29年にサントリーに入社し、芥川賞を得て作家となるまでを、一人称「私」ぬきの文体で綴る野心作。日本文学大賞受賞。

耳の奥に刻まれた《音》の記憶をもとに半生を再構築する。《音》は茫漠たる過去を鮮かに照らし出す。――ヴェトナムの戦場で体験した迫撃砲の轟音。家庭をかえりみない夫に対して妻と娘が浴びせかける罵声。アマゾンで聞いたベートーヴェン……。昭和29年にサントリーに入社し、芥川賞を得て作家となり現在に至るまでを、一人称「私」ぬきの文体で綴る野心作。日本文学大賞受賞。

書誌情報

読み仮名 ヨルトカゲロウミミノモノガタリ
シリーズ名 新潮オンデマンドブックス
発行形態 オンデマンドブックス
判型 新潮オンデマンドブックス
頁数 226ページ
ISBN 978-4-10-865225-5
定価 2,530円

著者プロフィール

開高健

カイコウ・タケシ

(1930-1989)大阪市生れ。大阪市立大卒。1958(昭和33)年、「裸の王様」で芥川賞を受賞して以来、「日本三文オペラ」「流亡記」など、次々に話題作を発表。1960年代になってからは、しばしばヴェトナムの戦場に赴く。その経験は「輝ける闇」「夏の闇」などに色濃く影を落としている。1978年、「玉、砕ける」で川端康成賞、1981年、一連のルポルタージュ文学により菊池寛賞、1986年、自伝的長編「耳の物語」で日本文学大賞を受けるなど、受賞多数。『開高健全集』全22巻(新潮社刊)。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

開高健
登録

書籍の分類