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課長さんはダウン症

越智知子/著

1,430円(税込)

発売日:2023/03/29

  • 新潮社図書編集室

この人達は、決してわが身を不幸だとは思いません。

「課長はもう四十五歳になった。部長でもいいかとも思うけれど、社長もいないからまあいいか。〔中略〕彼は私と音楽人生を共にしてきた。もし健常者であったらこの人生は無かったと思う。彼は彼なりに人生を素敵に楽しんで生きてこられた。それが幸せだったと思う」(本書「ありがとうの人生」より)。長男との音楽人生を綴った自伝的エッセイ。

書誌情報

読み仮名 カチョウサンハダウンショウ
装幀 菱川勢一/カバー写真・デザイン
発行形態 新潮社図書編集室
判型 四六判
頁数 191ページ
ISBN 978-4-10-910246-9
C-CODE 0095
ジャンル ノンフィクション
定価 1,430円

著者プロフィール

越智知子

オチ・トモコ

愛知県弥富町(現、弥富市)に昭和23年に生まれた。名古屋音楽短期大学(現、名古屋音楽大学)ピアノ科、同校専攻科卒業。大学の副科でビオラを始めた。卒業後、県立高校の非常勤講師(音楽)として2年間勤め、その間名古屋市民オーケストラ団員ビオラ奏者として、また母校のオーケストラにも研究生として活動。ピアノは、専攻科時代の友人達と発表の場として「友奏の会」をもち、8年間演奏活動した。昭和51年、結婚して兵庫県相生市へ。8年後、夫は42歳で死亡したため、2男と共に弥富の実家に転居。長男の章仁はダウン症をもっているが、9歳から母(著者)の指導でピアノを始め、10歳でコンサートを始めた。自宅では障がいのある人達のピアノ指導をした。長男は、自作曲を中心としたピアノ演奏をほぼ全国で、また、世界ダウン症会議(第8回シンガポール、第9回カナダ・バンクーバー)に参加。カリフォルニアスタンフォード大学で亡夫の30周年の追悼コンサートを行った。2023年3月現在は、障がい者の日中一時支援の場として弥富市でNPOほっとハウスの代表理事をしている。

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