巡り合うのが運命ならば、死に別れるのも運命なのか。江戸の庶民の哀しみを今日も支える仏の慶次郎。

赤まんま―慶次郎縁側日記―(新潮文庫)
594円(希望小売価格)
配信開始日:2014/06/13
- 電子書籍
不治の病に逝った幼な馴染みの霊前で、誓いを立てた簪を独り見つめる材木問屋の心のうちも、容色盛んな若後家がなお胸に秘める亡くした夫との思い出も、秋風にひっそり揺れる赤まんまの花しか知らない。折檻、密通、盗癖だと町の騒ぎをはやす輩も、心のわるさに弄ばれ道を外した人々の苦い涙に気付かない。ゆえに仏の慶次郎は、苛む心の苦しみと忍ぶ心の悲しみに、今日も静かに耳をすます。
書誌情報
読み仮名 | アカマンマケイジロウエンガワニッキ08シンチョウブンコ |
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発行形態 | 電子書籍 |
電子書籍 価格 | 594円 |
電子書籍 配信開始日 | 2014/06/13 |