夫、母、弟――親しい三人の死に次々とめぐり会った女性。その悲しみを切々と綴って、死を見つめる人間の愛の深さをさぐる長編。

愛と死の書(新潮文庫)
440円(希望小売価格)
配信開始日:2007/05/02
- 電子書籍
これは、三つの親しい者の死にめぐりあった女性の、やり場のない愛情の悲しみを書いたものである。作者は「この長編小説ほど喜びと悲しみをもって書いた小説は私にはない。この小説ほど愛着をもつ小説も、他にない」とこの作に寄せる思いを語っているが、何人にも共通な感情のうちに、深刻な愛情の問題を扱っている点に、本書の高い評価が存在する。日中戦争さ中の昭和14年刊。
書誌情報
読み仮名 | アイトシノショシンチョウブンコ |
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発行形態 | 電子書籍 |
電子書籍 価格 | 440円 |
電子書籍 配信開始日 | 2007/05/02 |