ホーム > 書籍詳細:人の稚魚 前編

人生が苦痛であるのなら、【愛】は薬でしょうか? それとも――。

人の稚魚 前編

余津一/著者

220円(希望小売価格)

配信開始日:2025/10/15

  • 電子書籍

「…人魚に必要なのは海藻じゃなくて」

高圧的な先輩、終わらない労働、孤独……。
うだつの上がらない青年・瞬にとって人生とは耐えがたき苦痛の連続であった。人魚の【ミナミ】を拾うまでは……。

以前なら【苦】でしかなかった日常も、家にミナミがいると思えば和らいだのだ。
健やかで明るく、美しく、そしてどこか陰がある。
そんな彼がいればこそ、瞬は日常に小さな幸せを感じていられた。

だが、ある日帰宅した瞬を待っていたのはぐったりと生気のないミナミだった。

「…人魚に必要なのは海藻じゃなくて」

この美しき生き物を救うため、瞬は能う限りの知恵を絞るが……。


仮初の小さな幸福が落果するとき、生まれいづるを何と呼ぼうか。

書誌情報

読み仮名 ヒトノチギョゼンペン
発行形態 電子書籍
電子書籍 価格 220円
電子書籍 配信開始日 2025/10/15

人の稚魚 前編

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