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【追悼】直木賞作家「津本陽」さん死去

半世紀にわたって多くの歴史小説を生み出し続けた津本陽氏。
膨大な資料を元にした緻密な調査により、時の権力者から市井の庶民に至るまで、
戦国や幕末といった激動の時代に生きた人々の姿を生きいきと描いた。

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津本陽ツモト・ヨウ

1929(昭和4)年、和歌山市生れ。1978年、文明開化の時代の波濤のなかで滅びていく紀州の古式捕鯨を描いた『深重の海』で直木賞を受賞。『明治撃剣会』で剣豪小説に新境地を開き、その系列の作品に『柳生兵庫助』『人斬り剣奥儀』『薩南示現流』等がある。また、『下天は夢か』など戦国を舞台にした長編歴史小説を意欲的に執筆し、1995(平成7)年『夢のまた夢』で吉川英治文学賞を受賞した。1997年には、長年の文学業績を認められ紫綬褒章を受章、2005年には菊池寛賞を受賞した。