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円城塔×山本貴光
「文字の起源、文字の未来」

円城塔×山本貴光「文字の起源、文字の未来」 〜『文字渦』(円城塔著)刊行記念イベント〜

 昔、文字は本当に生きていた?
 円城塔さんの新刊『文字渦』(川端康成文学賞受賞)は、偽史やSF的な空想を織り交ぜながら「文字」の起源から未来までを幻視した全12篇の短編小説集。描かれるのは、秦の始皇帝の陵墓から発掘された3万の漢字、希少言語学者が遭遇した未知なる言語遊戯「闘字」、そして膨大なプログラミング言語の海に光る文字列の島。フレキシブル・ディスプレイの絵巻に人工知能が源氏物語を自動筆記し続け、統合漢字の分離独立運動の果て、ルビが自由に語り出します。
 奇想天外なこれらの作品群について円城さんと語り合うのは、『文体の科学』で聖書からツイッターまで様々な文体を分析し、『文学問題(F+f)+』では夏目漱石『文学論』の読解を行うなど、独自の視点から言葉について考察を続けている文筆家・ゲーム作家の山本貴光さん。
 かねてより交流のあるお二人が『文字渦』について、また「文字」の起源と未来について、縦横無尽に語り合います。あらゆる種類の「文字」に対する想像力を刺激され、やがて「文字」が生き生きと見えてくることでしょう。ご期待ください!

開催日時 2018年8月31日(金) 19:00〜20:30(受付開始18:30)
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67
(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)
問い合わせ先 新潮社ラカグ室
fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp
URL 詳細はこちらをご覧ください。
備考 〈チケット〉
■2,000円/自由席
■1,800円/自由席(神楽坂ブッククラブ会員限定)

※トーク終了後、円城塔さん『文字渦』のサイン会を行います。書籍は会場でも販売いたします。山本貴光さんについても、会場で書籍を購入された方を対象にサイン会を行います。なお時間の都合上、サインは1著者につきお1人様1冊とさせていただきます。予めご了承ください。
※ご購入いただいたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前です。

著者紹介

円城塔エンジョウ・トウ

1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベースボール」で第104回文學界新人賞を受賞してデビュー。2010年『烏有此譚』で第32回野間文芸新人賞、2012年「道化師の蝶」で第146回芥川龍之介賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃との共著)で第33回日本SF大賞特別賞、2013年同作で第44回星雲賞日本長編部門、2017年「文字渦」で第43回川端康成文学賞、2019年『文字渦』で第39回日本SF大賞、2025年『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』で第76回読売文学賞をそれぞれ受賞。他の作品に『ムーンシャイン』『プロローグ』『エピローグ』などがある。

山本貴光ヤマモト・タカミツ

文筆家、ゲーム作家、東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授、金沢工業大学客員教授、YouTubeチャンネル「哲学の劇場」を吉川浩満と主宰。1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。コーエーでのゲーム開発を経て、教育や文筆に携わる。著書に『文体の科学』(新潮社)、『「百学連環」を読む』(三省堂)、『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)、『投壜通信』(本の雑誌社)、『マルジナリアでつかまえて――書かずば読めぬの巻』、『マルジナリアでつかまえて2 世界でひとつの本になるの巻』(ともに本の雑誌社)、『文学のエコロジー』(講談社)など。共著に『脳がわかれば心がわかるか』(吉川浩満と、太田出版)、『人文的、あまりに人文的』(吉川浩満と、本の雑誌社)など。訳書にケイティ・サレン、エリック・ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』全4巻(ニューゲームズオーダー)、DK社編『哲学ってなんだろう? 哲学の基本がわかる図鑑』(東京書籍)など。