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『海と山のピアノ』刊行記念 いしいしんじ「海と山の人形劇とお話の会」

いしいしんじ「海と山の人形劇とお話の会」

 長篇小説『悪声』で今年度の河合隼雄賞物語賞を受賞した、いしいしんじさんの最新短篇集『海と山のピアノ』には、ゆるやかにつながり、響きあう、9つの「水」の物語が収録されています。表題作は、山で人が溺れ死んだ村に、グランドピアノのなかで眠る少女が流れ着き、うたと奇跡をもたらす物語です。どの短篇も、命を育み、ときに奪う、水の静けさ、こわさ、あたたかさが迫ってくる、力強く魅力的な作品ばかり。

 そして、『海と山のピアノ』の装幀は、いしいさんが、「出版史上に残るカワイさ」「宇宙一かわいい」と驚嘆した、くまあやこさんによるエッチングでぐるりと覆われています。このたびのイベント「海と山の人形劇とお話の会」は、いしいさんが、くまあやこさんのエッチングとlakaguのスペースに触発されて思いつかれたもの。いしいさんから次のようなコメントが届きました。

『海と山のピアノ』のカバー絵の世界の、まかふしぎな即興人形劇を、
蓄音機の奏でる、タイムレスな音楽にのせて、お届けします。

 人形劇の人形は、くまあやこさんのカバー絵から抜け出してきたクマや犬、ネコや魚たち(たぶん)。どんなお話が繰り広げられるかは、まだ誰にもわかりません。いしいさん所有の蓄音機が奏でる音楽もおたのしみに!

 新作短篇集『海と山のピアノ』をめぐるお話も、もちろんたっぷりとお聞かせいただきます。特別の一夜、どうぞお見逃しなく。

開催日時 2016年9月16日(金) 19:00〜20:30
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko 東京都新宿区矢来町67
URL 詳細はホームページをご覧ください。
備考 チケット:2,000円(自由席)

※トーク終了後、いしいしんじさんのサイン会を行います。書籍は会場でも販売いたします。

著者紹介

いしいしんじイシイ・シンジ

1966(昭和41)年大阪生れ。京都大学文学部仏文学科卒。1996(平成8)年、短篇集『とーきょーいしいあるき』刊行(のち『東京夜話』に改題して文庫化)。2000年、初の長篇『ぶらんこ乗り』刊行。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、2012年『ある一日』で織田作之助賞、2016年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。その他の小説に『トリツカレ男』『プラネタリウムのふたご』『ポーの話』『みずうみ』『四とそれ以上の国』『よはひ』『海と山のピアノ』、エッセイに『京都ごはん日記』『且坐喫茶』『毎日が一日だ』など。2018年12月現在、京都在住。

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