お知らせ

山﨑賢人(主演)×松岡茉優(ヒロイン)×行定勲(監督)
又吉直樹『劇場』映画化決定!!

Image

 作家・又吉直樹が芥川賞受賞作「火花」よりも前に書き始めていた、いわば作家としての原点ともいえる恋愛小説『劇場』。一挙掲載された「新潮」2017年4月号はたちまち完売、同年5月に刊行された単行本は、累計33万部を超えるベストセラーとなっています。
 このたび、本作の映画化が決定、2020年に公開されることになりました。
 監督は「世界の中心で、愛をさけぶ」「ナラタージュ」等、時代ごとに恋愛映画のマスターピースを世に送り出してきた行定勲。脚本は2009年「まほろば」で第53回岸田國士戯曲賞を受賞し、行定監督の映画では「ピンクとグレー」(2016)に続く脚本担当となる蓬莱竜太。
 そして、注目の主演は、興行収入56億円を突破した大ヒット映画「キングダム」の記憶も新しい俳優・山﨑賢人。演劇に身も心も捧げ、実生活では社会や周囲の人々とうまく協調できない不器用な青年・永田を演じます。撮影前に何度も監督とエチュードを重ね作り上げたといい、人生初の「ひげ」を生やしてこの役に挑戦します。ヒロイン役は「万引き家族」で世界に認められた若き実力派女優・松岡茉優。葛藤や迷いを抱えながらも純粋に永田を愛そうとする沙希を、健気で儚げで愛おしい女性として演じています。
 山崎さんも松岡さんも行定監督とは初タッグとか。その“化学反応”が楽しみです!

Image

【原作者・又吉直樹さんのコメント】

『劇場』という小説は、恋愛というものの構造がほとんど理解できていない人間が書いた恋愛小説です。
 恋愛小説と呼べるものになっているかすらもわかりません。ただ、若くて未熟な二人がともに過ごしたどうしようもない時間を必死で書いているうちに、作家のわずかな能力を超えて濃密な風景が幸運にも立ち上がったと感じています。
 ちょっと表現まわりくどいですか? 「こいつなに一丁前に作家ぶっとんねん」と思いました?
 でも、本心なんです。それくらい自分にとって、大事な作品です。
 信頼している行定勲監督、そして山﨑賢人さん、松岡茉優さんをはじめ、魅力的な俳優陣によって映像になることを嬉しく思っています。
 普通、原作者はシンプルな言葉で感謝を綴るくらいが丁度いいと思うのですが、思わず長文になってしまい恥ずかしいです。そして、言い訳しているせいで、より長くなってしまいました。すみません。
 絶対観に行きます!

関連リンク

著者紹介

又吉直樹マタヨシ・ナオキ

1980(昭和55)年、大阪生れ。吉本興業所属のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動中。2015(平成27)年、「火花」で芥川賞を受賞。他の小説に『劇場』『人間』、エッセイに『第2図書係補佐』『東京百景』などがある。

書籍紹介