文学賞

第6回 新潮ミステリー大賞 優秀賞授賞式

第6回新潮ミステリー大賞

 2020年2月3日、第6回 新潮ミステリー大賞(選考委員:伊坂幸太郎貴志祐介道尾秀介の三氏、主催:株式会社新潮社、後援:東映株式会社)の授賞式が都内で行なわれました。
箱とキツネと、パイナップル」で優秀賞を受賞した村木美涼(むらきみすず)さん(応募名「村木そら」から変更)が登壇、挨拶しました。
「書きたい書きたい、とひたすら念じて送ったのが良かったのかなと思う。せっかく書く場をいただけたので、どんどん書いていきたい」と意気込みを語りました。

 選考委員を代表してスピーチした貴志祐介さんによると、最終選考では、残った4作とも「一筋縄では行かない」力作揃いで、大変な激論が交わされたとのこと。村木さんの作品は残念ながら大賞受賞には至りませんでしたが、 主人公に共感でき楽しめる点や 、主人公と他の登場人物との関係を丁寧に描いてミステリーとしても成功している点などが評価され、今回の受賞に至ったとのことです。

 日本推理サスペンス大賞、新潮ミステリー倶楽部賞、ホラーサスペンス大賞の遺伝子を受け継ぐ新たなる文学賞としてスタートした本賞は、全応募作238篇の中から選ばれた最終候補作4篇を対象に、東映での映像化が検討されます。

第6回 新潮ミステリー大賞 優秀賞 村木美涼『箱とキツネと、パイナップル』
村木美涼さんのスピーチ

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著者紹介

村木美涼ムラキ・ミスズ

1967年宮城県生まれ。2016年より、富山県在住。『箱とキツネと、パイナップル』が第6回新潮ミステリー大賞優秀賞受賞。

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