ホーム > ニュース > 小泉武夫「江戸っ子、江戸料理、そして『百川』」 『幻の料亭・日本橋「百川」――黒船を饗した江戸料理』刊行記念トーク

イベント終了しました

『幻の料亭・日本橋「百川」――黒船を饗した江戸料理』刊行記念トーク 小泉武夫「江戸っ子、江戸料理、そして『百川』」

『幻の料亭・日本橋「百川」―黒船を饗した江戸料理―』の刊行を記念して小泉武夫さんのトークイベントを開催します。

小泉武夫「江戸っ子、江戸料理、そして『百川』」 『幻の料亭・日本橋「百川」――黒船を饗した江戸料理』刊行記念トーク

江戸時代、日本橋の浮世小路に「百川」という料亭がありました。この店を舞台にした古典落語があるので、名前をご存じの方もいるかもしれません。

江戸中期の安永の頃に卓袱料理屋として開業し、店のすぐそばに魚河岸があるという地の利を生かして新鮮な魚を使った料理に工夫を凝らすと、またたく間に「八百善」などの一流料亭と肩をならべる存在になりました。

文化・文政期には、大田南畝、山東京伝、曲亭馬琴といった名だたる文人たちが足繁く通い、文人サロン的な役割を果たします。そして、幕末、黒船が2度目に来航した時には、幕府から、ペリー一行を饗応するための、1人前3両(現在の約30万円)、総額1500両の料理を任されるまでになったのです。

ところが、明治になって間もなく、そんな名店が忽然と姿を消してしまいます。「百川」に何があったのか……。

このたび、10月21日に発売される『幻の料亭・日本橋「百川」――黒船を饗した江戸料理』では、小泉武夫さんが、史料として唯一残されている「百川楼仕出し献立」や「大日本古文書」の幕末外国関係文書に記録された豪華な料理や食材を紹介しながら、饗応料理の素晴らしさと、文人たちが活躍した化政文化の醍醐味を描くとともに、謎に包まれた料亭「百川」の真相に迫ります。

本書の刊行を記念して、小泉さんに「百川」の魅力と、江戸っ子の粋な世界について、食を中心にたっぷり語っていただきます。貴重なこの機会にぜひお集まりください。

開催日時 2016年11月30日(水) 19:00〜20:30(受付開始18:30)
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67
(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)
問い合わせ先 新潮社ラカグ室
fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp
URL 詳細はこちらをご覧ください。
備考 ■チケット:2,000円(自由席)

*トーク終了後、『幻の料亭・日本橋「百川」――黒船を饗した江戸料理』のサイン会を行います。書籍は会場でも販売いたします。なお、時間の都合上、サインはお一人さま1冊とさせていただきます。


※ご購入いただいたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。

※開場は開演の30分前です。

著者紹介

小泉武夫コイズミ・タケオ

1943(昭和18)年、福島県の酒造家に生れる。東京農業大学名誉教授。農学博士。専門は発酵学、醸造学、食文化論で、2022年12月現在は発酵学者・文筆家として活躍中。世界中の珍味、奇食に挑戦する「食の冒険家」でもある。『不味い!』『発酵は錬金術である』『猟師の肉は腐らない』『幻の料亭「百川」ものがたり』『魚は粗がいちばん旨い』『食いしん坊発明家』『灰と日本人』『くさいはうまい』『日本酒の世界』『肝を喰う』『北海道を味わう』など、著書は150冊を超える。