文学賞

第7回 新潮ミステリー大賞 贈賞式

 2021年1月27日、第7回新潮ミステリー大賞(選考委員:伊坂幸太郎貴志祐介道尾秀介の三氏、主催:株式会社新潮社、後援:東映株式会社)の贈賞式が行なわれました。『擬傷の鳥はつかまらない』(応募時タイトル「私たちの擬傷」)で大賞を受賞した荻堂顕(おぎどう・あきら)さんは、20歳のとき偶然テレビで見た、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの「記憶は喪失に対する部分的な勝利である」という言葉をきっかけに小説を書き始め、42万字をこえる作品が完成、それを第2回新潮ミステリー大賞に応募されてから、6年目での栄冠となりました。リモートでの出席となった三人の選考委員からも、荻堂さんには、温かいエールが贈られました。
 日本推理サスペンス大賞、新潮ミステリー倶楽部賞、ホラーサスペンス大賞の遺伝子を受け継ぐ新たなる文学賞としてスタートした本賞は、全応募作213篇の中から選ばれた最終候補作5篇を対象に、東映での映像化が検討されます。

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著者紹介

荻堂顕オギドウ・アキラ

1994(平成6)年生れ。東京都出身。早稲田大学文化構想学部を卒業後、様々な職業を経験する傍ら執筆活動を続ける。2020(令和2)年、『擬傷の鳥はつかまらない』で新潮ミステリー大賞受賞。2023年『ループ・オブ・ザ・コード』で山本周五郎賞候補、2024年『不夜島(ナイトランド)』で日本推理作家協会賞受賞、同年『飽くなき地景』で直木賞候補となる。

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