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いま注目の1冊! ジョディ・カンター/著、ミーガン・トゥーイー/著、古屋美登里/訳『その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―』

映画化が話題! 二人の女性記者が暴くハリウッドの性的虐待の闇

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 映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインは、長年にわたり女優や女性従業員らに性的虐待を行ってきた。だが彼の絶大なる権力を前に、被害を訴える女性たちの声は握りつぶされていた――。
 おぞましい実態の証拠を掴んだのは、ニューヨーク・タイムズの女性記者、ジョディミーガン。2017年に掲載された二人の記事は、#MeToo運動が世界中に拡大するきっかけとなり、ピュリッツァー賞を受賞しました。この作品は、彼女らの取材の内幕をつぶさに記した調査報道ノンフィクションです。
 そして本書はキャリー・マリガン、ゾーイ・カザン主演で「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」として映画化されました。事実を基にしながらも、執念の取材、取材対象との駆け引きなど息もつかせぬ展開が続く、一級のエンタテインメント作品に仕上がっています。
 古くは「大統領の陰謀」、近年では「スポットライト」「ペンタゴン・ペーパーズ」など忘れがたい作品が多い「ジャーナリスト映画」に、あらたな傑作が加わりました。

波 2023年2月号「いま話題の本」より

著者紹介

ミーガン・トゥーイーTwohey,Megan

ジョディ・カンターとともに「ニューヨーク・タイムズ」紙の調査報道記者。カンターは職場問題、その中でも特に女性の待遇について重点をおくとともに、2度の大統領選挙の取材に従事。著書に『The Obamas』がある。トゥーイーは女性や子供の問題に焦点をあて、ロイターニュース記者時代の2014年にピュリッツァー賞調査報道部門の最終候補者になる。カンターとトゥーイーは『その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―』の基となったハーヴェイ・ワインスタインについての調査報道で多くの賞を受賞し、ジャーナリズムの分野で最高の名誉とされるジョージ・ポルク賞や、「ニューヨーク・タイムズ」としてピュリッツァー賞公益部門を受賞している。

ジョディ・カンターKantor,Jodi

ミーガン・トゥーイーとともに「ニューヨーク・タイムズ」紙の調査報道記者。カンターは職場問題、その中でも特に女性の待遇について重点をおくとともに、2度の大統領選挙の取材に従事。著書に『The Obamas』がある。トゥーイーは女性や子供の問題に焦点をあて、ロイターニュース記者時代の2014年にピュリッツァー賞調査報道部門の最終候補者になる。カンターとトゥーイーは『その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―』の基となったハーヴェイ・ワインスタインについての調査報道で多くの賞を受賞し、ジャーナリズムの分野で最高の名誉とされるジョージ・ポルク賞や、「ニューヨーク・タイムズ」としてピュリッツァー賞公益部門を受賞している。

古屋美登里フルヤ・ミドリ

翻訳家。著書に、『雑な読書』『楽な読書』(シンコーミュージック)。訳書に、ノンフィクションではデイヴィッド・マイケリス『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』、カール・ホフマン『人喰い――ロックフェラー失踪事件』、デイヴィッド・フィンケル『帰還兵はなぜ自殺するのか』『兵士は戦場で何を見たのか』(以上亜紀書房)、ダニエル・タメット『ぼくには数字が風景に見える』(講談社文庫)、フィクションでは、イーディス・パールマン『蜜のように甘く』(亜紀書房)『双眼鏡からの眺め』(早川書房)、M・L・ステッドマン『海を照らす光』(ハヤカワ epi 文庫)、エドワード・ケアリー『おちび』〈アイアマンガー三部作>『堆塵館』『穢れの町』『肺都』(以上東京創元社)など多数。

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