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山下澄人×飴屋法水×佐々木敦「『語りえぬもの』をめぐって」

『しんせかい』(山下澄人著)刊行記念トーク(ラカグ)

山下澄人×飴屋法水×佐々木敦「『語りえぬもの』をめぐって」

 十代の終わりに北海道の演劇塾で過ごした経験を、小説『しんせかい』へと昇華した山下澄人さん。演出家の飴屋法水さんは、これまでの山下さんの作品をすべて「震災小説」として読み、その最たるものが本作であると論じています(「波」16年11月号)。作中、地震の描写は登場しないにもかかわらず、そこには紛れもない「災禍」が描かれていると。
 その飴屋さんも、岸田國士戯曲賞を受賞した『ブルーシート』やグランギニョル未来での活動を通し、「災禍」の問題と向き合ってきました。17年秋には、山下さんが戯曲を書き下ろし、飴屋さんが演出を手掛ける舞台『を待ちながら』の上演も予定されています。
 お二人を結びつけ、著書『シチュエーションズ』で震災後芸術を仔細に論じてもいる批評家の佐々木敦さんを司会者にお招きし、「災禍」あるいは「語りえぬもの」の言表可能性を探ります。

*トーク終了後に、山下澄人さんによる『しんせかい』へのサイン会を行う予定です。書籍は会場でも販売いたします。なお時間の都合上、サインはお一人様につき1冊とさせていただきます。予めご了承ください。

開催日時 2017年1月10日(火)19:00〜20:30(受付開始18:30)
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67
(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)
問い合わせ先 新潮社ラカグ室
fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp
URL 詳細はこちらをご覧ください。
備考 ■チケット:2,000円(自由席)

※ご購入いただいたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前です。

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著者紹介

山下澄人ヤマシタ・スミト

1966年、神戸市生まれ。富良野塾二期生。劇団FICTIONを主宰。2012年『緑のさる』で野間文芸新人賞、2017年『しんせかい』で芥川賞を受賞。著書に『ギッちょん』『砂漠ダンス』『君たちはしかし再び来い』『おれに聞くの? 異端文学者による人生相談』など。

佐々木敦ササキ・アツシ

1964年生まれ。著述家。音楽レーベルHEADZ主宰。文学、音楽、演劇、映画ほか、諸ジャンルを貫通する批評活動を行う。『批評時空間』『あなたは今、この文章を読んでいる。』『シチュエーションズ』『未知との遭遇』『即興の解体/懐胎』『ニッポンの思想』『テクノイズ・マテリアリズム』『ゴダール原論』など著書多数。2020年、「批評家卒業」を宣言。同年4月号の「新潮」に初の小説「半睡」を発表した。

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