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いま注目の1冊! 朝井リョウ『正欲』
息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった――。
2021年に単行本が発売され、「これは傑作か、問題作か」と読者を騒然とさせた本書。本屋大賞にノミネートされ、柴田錬三郎賞を受賞し、紙・電子併せて五十万部を突破している。本作を原作とした映画も11月10日より公開予定で、監督は、「あゝ、荒野」が主要映画賞で各賞に輝いた岸善幸。演者も稲垣吾郎、新垣結衣に加え、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香といった実力派が揃う。映画のメインビジュアルを使った映画化記念スペシャルカバーの文庫本も発売され、映画への期待と共に書店でも賑わいを見せている。
読後、とても一言ではまとめられない感想を抱くことになるこの傑作を是非、手に取ってほしい。
著者紹介
朝井リョウアサイ・リョウ
岐阜県生まれ。小説家。『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。『何者』で第148回直木賞、『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞、『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞。ほかの著書に『どうしても生きてる』『死にがいを求めて生きているの』『スター』などがある。