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いま注目の本! 福田ますみ『でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―』

「死に方教えたろうか」。この常軌を逸した発言は、あろうことか小学校教諭から特定の児童に吐かれたものでした。加えて混血であった児童の母親に「日本は島国で純粋な血だったのに、だんだん外国人が入り穢れた血が混ざってきた」と言い放ち、子供を暴行しながら「穢れた血をうらめ」と蔑んでいました。
福岡市で全国初の「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が起きたのは2003年のこと。正に悪魔に等しい所業で、「史上最悪の殺人教師」として実名報道もされました。被害児童の両親は民事裁判をも起こし、殺人教師には当然、正義の鉄槌が下るはずでした。が、被告は法廷で無実を主張します。すべて“でっちあげ”だ――。
第六回新潮ドキュメント賞を受賞した福田ますみ著『でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―』を三池崇史監督が映画化しました。殺人教師は綾野剛、被害児童の母親は柴咲コウが熱演。6月27日より全国公開です。一体何が真実なのか、驚異の大どんでん返しに心が揺さぶられます
著者紹介
福田ますみフクダ・マスミ
1956(昭和31)年横浜市生れ。立教大学社会学部卒。専門誌、編集プロダクション勤務を経て、フリーに。犯罪、ロシアなどをテーマに取材、執筆活動を行なっている。『でっちあげ』で第六回新潮ドキュメント賞を受賞。他の著書に『スターリン 家族の肖像』『暗殺国家ロシア』『モンスターマザー』などがある。