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いま注目の本! 小泉八雲/著、上田和夫/訳『小泉八雲集』
小泉八雲の妻・セツの生涯をモデルにしたNHK朝ドラ「ばけばけ」が放送中です。主人公のトキを演じるのは高石あかりさん、小泉八雲をモデルにしたレフカダ・ヘブンを演じるのは、トミー・バストウさんです。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、日本の伝統に魅了され、近代国家への途上にあった日本の古く美しい霊的な存在を求め続けました。そして「耳なし芳一のはなし」「ろくろ首」「雪おんな」などの名作を英語で著し、広く世界に紹介するだけでなく、日本の失われつつあった側面を掘り起こしたのです。
彼の執筆を支えたのは、妻のセツ。彼女自身も幼い頃から大の物語好きであり、怪談を愛する八雲のため、古くから受け継がれてきた話を語って聞かせ、作品に貢献しました。
そんな二人が創りあげた怪談のうち代表作を収録した本書が新装版になって登場! 装画はひたひたと彷徨い続ける女性の姿を描いた、山科理絵さんの「彷徨ウ」です。帯下には、女性の足が徐々に薄くなっていくという秘密が……。こちらもお見逃しなく!
著者紹介
小泉八雲コイズミ・ヤクモ
(1850-1904)本名ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn)。ギリシア生れ。父親はアイルランド出身のイギリス陸軍軍医。イギリスとフランスで教育を受け、1869年に渡米し、各地で新聞記者を務めた。1890年「ハーパー」誌特派員として来日。松江中学教師に転じ、小泉セツと結婚。熊本の五高に転任後、神戸に移り執筆に専心する。1895年日本に帰化し、小泉八雲と改名する。その後、東京帝国大学、早稲田大学の講師として英文学を教え、精力的に日本紹介の筆をとった。
上田和夫ウエダ・カズオ
1928年金沢生れ。東大英文科卒業。元研究社出版編集担当、元明星大学教授。訳書に『小泉八雲集』『シェリー詩集』『D.H.ロレンス詩集』A.L.モートン『イギリス・ユートピア思想』など多数。編著に『イギリス文学辞典』『20世紀英語文学辞典(共編)』がある。



































