第10巻のカバーは、藝術を愛した皇帝ネロ鎮魂の意もこめて劇場に(モデルはマルケッルス劇場)。奥に見えるは、レバノン杉。周囲には、何やら不穏なモノが蠢いています(ぜひ実物を手に取って確認してみてください)。そして帯に登場するのは、インコです。作中では、「オウムのアケロン」として登場。 皇帝ネロの寵愛を受け、彼の話し相手、唯一気の許せる友と言える存在でしたが...。冠羽のあるものがオウムで、作中登場するアケロンは、冠羽がないので正確にはインコとなります。また、「アケロン」という名前はギリシア神話に出てくる冥府の川、つまり正者と死者の境界を流れる川のことで、さしづめ日本だと「三途の川」でしょうか。このあたりも、第10巻のネロの運命を象徴するネーミングとなっています。
『プリニウス』の第10巻が、9月9日(水)に発売されます! 「皇帝ネロのもとに続々と届く、反乱蜂起の報せ。側近の裏切り、過去の因縁がネロを窮地に追い込む。一方、プリニウス一行は、神話の森を抜けて、砂漠の都市・パルミュラへ――」。第1巻での登場から物語を盛り上げてきた皇帝ネロ。いよいよその最期が描かれます。
また、第10巻刊行を記念して、9月13日(日)19:00~ヤマザキマリ&とり・みき両氏によるトークをオンライン配信いたします。詳細およびお申込みは、下北沢B&Bのホームページにてご確認ください。http://bookandbeer.com/event/20200913b_plinius/
7月9日の発売まで、いよいよ10日ほどとなりました。最新巻となる第7巻のカバー&帯の画を公開いたします(担当編集も毎度、どの風景がカバーになり、どの登場人物が帯を飾るのか、ワクワクしています)。
第7巻のカバーは、燃え盛る「キルクス・マクシムス」(大競技場)。第7巻の冒頭では、「ローマの大火」が描かれており、そのワン・シーンを切り取ったカバー画となっています。大迫力!
そして帯に登場するのは、皇帝ネロ! 「キターーーーーー!」と思わず歓声をあげたくなります。満を持しての登場です(一方で、"あの人"は本巻もお預け......)。第7巻は、これまで以上に、皇帝ネロがフィーチャーされた巻です。乞うご期待!
現在、「新潮45」誌にて絶賛連載中ですが、最新刊となるコミックス第4巻の発売が、6月9日に決定いたしました! 「人類史上屈指の知識情報革命を起こした巨人にして変人」であるプリニウス。第4巻はというと、ポンペイで大地震に遭遇したプリニウス一行。その頃、帝都ローマでは、稀代の妖婦ポッパエアがネロ帝をそそのかして大事件が......!? 現在、鋭意製作中。また第4巻発売と同時に「お楽しみ」もご用意しています。乞うご期待!