本・雑誌・ウェブ
21世紀旗手の登場
「新潮」1月号
特別定価1000円
12月7日発売


 2001年、21世紀の幕開け第一号は、新年号恒例の大家お披露目の逆を行って、無名の作家を含め、21世紀を担う新鋭たちの佳品を、ずらり並べます。小説は、緒方圭子、玄侑宗久、北川史織、川上弘美、町田康、笙野頼子の各氏。水村美苗「本格小説」三〇〇枚は短期集中連載の第一回。アメリカに渡った一家が遭遇した、とっておきの題材を小説化して、氏の代表作となることが確信されます。
 特別企画「2001年世界文学の旅」は、エッベリ (露) 、ゼーバルト (独) 、ノーマン (米) 、ルノー (仏) と、海外の俊英の競作。対談は浅田彰・島田雅彦氏。詩は今期萩原賞の江代充氏。評論は酒井隆之氏(新潮新人賞評論部門第一回受賞者)の「最も迅く、薄明を走るということ──太宰治の大東亜戦争」。
 新連載が古井由吉氏と高橋英夫氏。「一篇の詩」「作家の外側」など新コラムもスタートします。21世紀旗手たちの登場に、ご声援を。

(編集長・前田速夫)
■年間講読料一〇八〇〇円(12冊 税・発送費込)