本・雑誌・ウェブ
「葬送」第一部完結!
「新潮」4月特大号
定価950円
3月7日発売


 平野啓一郎氏のデビュー第三作「葬送」は、二月革命前夜、一八四七年のパリを舞台に、作曲家ショパン、小説家ジョルジュ・サンド、画家ドラクロアの交流を軸に、愛と孤独、芸術と死を徹底して追求する、全二千枚の超大作ですが、作者は昨年小誌十月号に第一部の前半五五〇枚を発表して以来、毎日五枚、月わずか四日休養のペースをきっちり守って、後半五六〇枚を仕上げました。第二部は書き下ろし、単行本は全二冊を来年一月に同時刊行というスケジュールですので、まずは今号の第一部完結篇で渇をお癒しください。
 小説はほかに中原昌也氏の野心作「あらゆる場所に花束が……」二〇〇枚など。入沢康夫氏「遐い宴楽」は現代詩の第一人者による長篇詩。代表作「わが出雲・わが鎮魂」のさらに先を行く、最高度の達成です。
 四月十日、小林秀雄全集第一回配本と同時発売の臨時増刊「小林秀雄 百年のヒント」も、鋭意編集中。
(編集長・前田速夫)
■年間講読料一〇八〇〇円(12冊 税・発送費込)