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いま注目の1冊! 西條奈加『善人長屋』

善い人ばかりが住むと評判の長屋は、実は裏稼業を持つ“悪党”だらけ。この長屋に本物の善人である加助が住み始め、騒動が巻き起こる――。
『心淋し川』で第164回直木賞を受賞した西條奈加さんの代表作『善人長屋』がドラマ化されます。7月8日スタート、NHKBSプレミアム/BS4Kで毎週金曜夜8時、全8話となります。
主人公・お縫役の中田青渚さんは今回、時代劇に初挑戦。お縫の父親は吉田鋼太郎さん、母親は高島礼子さんが演じ、加助は溝端淳平さんが熱演します。原作者の西條さんは、
「配役が豪華で大変嬉しく、ワクワクしております。お縫という若い女性を主人公にしたのは、無垢な若者が、自分の周りが悪人だらけという状況に疑問を抱く感覚を大事にしたかったからです。大人になると、周囲に悪人しかいないというのは当たり前ですから」
「加助が凄いことになっている」とは吉田鋼太郎さんの弁。エンターテインメントの全てが詰まったドラマとなっています。
著者紹介
西條奈加サイジョウ・ナカ
1964年、北海道生まれ。都内英語専門学校卒業。2005年、『金春屋ゴメス』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。2012年『涅槃の雪』で中山義秀文学賞、2015年『まるまるの毬』で吉川英治文学新人賞、2021年『心淋し川』で直木賞を受賞。他の著書に「善人長屋」シリーズ、「金春屋」シリーズ、「神楽坂日記」シリーズ、『上野池之端 鱗や繁盛記』『六花落々』『せき越えぬ』『曲亭の家』『姥玉みっつ』『バタン島漂流記』など多数。