高見順
タカミ・ジュン
著者プロフィール
(1907・2・18-1965・8・17)明治40年福井県生まれ。本名は高間芳雄。実父は、福井県知事阪本さん之助。明治41年に祖母、母親とともに東京に移る。府立一中、一高、東大と典型的なエリートコースを歩むが、一高時代から同人雑誌を創刊するなど、文学で身を立てる志向を明らかにしていた。大学卒業後、コロムビア・レコードに就職するが、労働運動に参加し、治安維持法違反の容疑で検挙される。「転向」したことで、逮捕から半年後に釈放。一時は虚無と頽廃の中にあったが、転向後初の長編『故旧忘れ得べき』が第1回芥川賞の候補作になり、作家としての地位を確立する。昭和14年から15年にかけて戦時下の浅草の風俗を写しとった長編『如何なる星の下に』を発表し、高い評価を受ける。戦後は『わが胸の底のここには』『風吹けば風吹くがまま』など自省的な作品を次々に発表。晩年には代表作『いやな感じ』『激流』を刊行した。
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