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ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―

村上春樹/著

880円(税込)

発売日:1997/09/30

  • 文庫
  • 電子書籍あり

世界のねじを巻くのは誰か? 謎と探索の年代記。

「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)

  • 受賞
    第47回 読売文学賞 小説賞
  • 舞台化
    舞台「ねじまき鳥クロニクル」(2023年11月公演)
  • 舞台化
    ねじまき鳥クロニクル(2020年2月公演)

書誌情報

読み仮名 ネジマキドリクロニクルダイイチブドロボウカササギヘン
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 384ページ
ISBN 978-4-10-100141-8
C-CODE 0193
整理番号 む-5-11
ジャンル 文芸作品
定価 880円
電子書籍 価格 737円
電子書籍 配信開始日 2020/12/18

著者プロフィール

村上春樹

ムラカミ・ハルキ

1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『スプートニクの恋人』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』、『街とその不確かな壁』などがある。『螢・納屋を焼く・その他の短編』、『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、翻訳書など著書多数。2006(平成18)フランツ・カフカ賞、オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年アンデルセン文学賞、2022(令和4)年チノ・デルドゥカ世界賞を受賞。

村上春樹 Haruki Murakami 新潮社公式サイト

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