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美しい星

三島由紀夫/著

693円(税込)

発売日:1967/11/01

書誌情報

読み仮名 ウツクシイホシ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 牧野伊三夫/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-105013-3
C-CODE 0193
整理番号 み-3-13
ジャンル 文芸作品
定価 693円

自分たちは他の天体から飛来した宇宙人であるという意識に目覚めた一家を中心に、核時代の人類滅亡の不安をみごとに捉えた異色作。

地球とは別の天体から飛来した宇宙人であるという意識に目覚めた一家を中心に、核兵器を持った人類の滅亡をめぐる現代的な不安を、SF的技法を駆使してアレゴリカルに描き、大きな反響を呼んだ作品。著者は、一家を自在に動かし、政治・文明・思想、そして人類までを著者の宇宙に引込もうとする。著者の抱く人類の運命に関する洞察と痛烈な現代批判に充ちた異色の思想小説である。

  • 映画化
    美しい星(2017年5月公開)

どういう本?

タイトロジー(タイトルを読む)

 ーー今こそ私は、あなた方に宣言しようと思う。
 救済が私の役目だから、何を言われようと、私は救済のために黙々と働くのだ。破滅が私の幻影のすべてだから、もう幻影だけで沢山なのだ。人類に説いてあらゆるか核実験をやめさせ、あらゆる核兵器を廃棄させ、空飛ぶ円盤が何のために地球を訪れたかを、呑み込ませてやらなくてはならぬ。あなた方と会ってよくわかったことだが、地球の今世紀の不吉な影は、あなた方の星の同志の活動に依るところが多いらしい。あなた方の星の影響が、地球が美しい星に生れ変るのを邪魔してきたことがよくわかった。(本書305〜306ページ)

著者プロフィール

三島由紀夫

ミシマ・ユキオ

(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。

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