夜明け前 第二部〔上〕
781円(税込)
発売日:1955/02/08
- 文庫
進撃する官軍。迎え撃つ旧幕軍。戊辰、開戦。動乱が木曽路に木霊する。
鳥羽伏見の戦いが行われ、遂に徳川慶喜征討令が出される。東征軍のうち東山道軍は木曽路を進み、半蔵は一庄屋としてできる限りの手助けをしようとするが、期待した村民の反応は冷やかなものだった。官軍と旧幕府派の激しい戦いの末、官軍方が勝利をおさめ、江戸は東京と改められて都が移された。あらゆる物が新しく造り替えられる中で、半蔵は新政府や村民の為に奔走するのだった。
書誌情報
読み仮名 | ヨアケマエ03 |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 416ページ |
ISBN | 978-4-10-105510-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | し-2-9 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 781円 |
著者プロフィール
島崎藤村
シマザキ・トウソン
(1872-1943)筑摩県馬籠村(現在の岐阜県中津川市)に生れる。明治学院卒。1893(明治26)年、北村透谷らと「文学界」を創刊し、教職に就く傍ら詩を発表。1897年、処女詩集『若菜集』を刊行。1906年、7年の歳月をかけて完成させた最初の長編『破戒』を自費出版するや、漱石らの激賞を受け自然主義文学の旗手として注目された。以降、自然主義文学の到達点『家』、告白文学の最高峰『新生』、歴史小説の白眉『夜明け前』等、次々と発表した。1943(昭和18)年、脳溢血で逝去。享年72。
関連書籍
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る