
荒地の家族
572円(税込)
発売日:2025/05/28
- 文庫
- 電子書籍あり
【第168回芥川賞受賞作】あの災厄から十数年。男は答えのない問いを抱え彷徨い続ける。
40歳の植木職人・坂井祐治は、十数年前の災厄によって仕事道具を全てさらわれ、その2年後、妻を病気で喪う。自分を追い込み肉体を痛めつけながら仕事に没頭する日々。息子との関係はぎこちない。あの日海が膨張し、防潮堤ができた。元の生活は決して戻らない。なぜあの人は死に、自分は生き残ったのか。答えのない問いを抱え、男は彷徨い続ける。止むことのない渇きと痛みを描く芥川賞受賞作。
書誌情報
読み仮名 | アレチノカゾク |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
雑誌から生まれた本 | 新潮から生まれた本 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 176ページ |
ISBN | 978-4-10-105961-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | さ-97-1 |
ジャンル | 文学・評論 |
定価 | 572円 |
電子書籍 価格 | 572円 |
電子書籍 配信開始日 | 2025/05/28 |
著者プロフィール
佐藤厚志
サトウ・アツシ
1982年宮城県仙台市生まれ。東北学院大学文学部英文学科卒業。2017年第四十九回新潮新人賞を「蛇沼」で受賞。2020年第三回仙台短編文学賞大賞を「境界の円居(まどい)」で受賞。2021年「象の皮膚」が第三十四回三島由紀夫賞候補。2023年「荒地の家族」で第一六八回芥川龍之介賞を受賞。これまでの著作に『象の皮膚』『荒地の家族』(新潮社刊)がある。
判型違い(単行本)
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