小説日本芸譚
737円(税込)
発売日:1961/06/22
- 文庫
- 電子書籍あり
運慶、利休、光悦。芸を究むる者たちが背負いし業。松本清張が透視した、煩悩に苛まれる芸術家の姿。異色の歴史短編小説十編。
日本美術史に燦然と輝く芸術家十人が、血の通った人間として甦る――。新進気鋭の快慶の評判に心乱される運慶。命を懸けて、秀吉と対峙する千利休。将軍義教に憎まれ、虐げられる世阿弥。将軍家、公卿、富商の間を巧みに渡り歩く光悦。栄華を極めながらも、滲み出る不安、嫉妬、苛立ち、そして虚しさ――美を追い求める者たちが煩悩に囚われる禍々しい姿を描く、異色の歴史短編小説十編。
目次
運慶
世阿弥
千利休
雪舟
古田織部
岩佐又兵衛
小堀遠州
光悦
写楽
止利仏師
世阿弥
千利休
雪舟
古田織部
岩佐又兵衛
小堀遠州
光悦
写楽
止利仏師
後記
解説 針生一郎
社会の力学のなかの芸術家たち 前田恭二
社会の力学のなかの芸術家たち 前田恭二
書誌情報
読み仮名 | ショウセツニホンゲイタン |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | 村田涼平/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 304ページ |
ISBN | 978-4-10-110901-5 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | ま-1-1 |
ジャンル | 歴史・時代小説、文学賞受賞作家 |
定価 | 737円 |
電子書籍 価格 | 484円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/08/01 |
著者プロフィール
松本清張
マツモト・セイチョウ
(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。
判型違い
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