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松本清張傑作選 憑かれし者ども―桐野夏生オリジナルセレクション―

松本清張/著

693円(税込)

発売日:2013/03/28

  • 文庫

欲望――。甘美な匂いを放ち、道を踏み外させるもの。「清張は、何かに憑かれた者を描くのが格別にうまい。」――桐野夏生

憑かれることを書くとは、欲望を滾らせた人間の姿を書くということである──桐野夏生。本宅、愛人宅の二重生活の軋轢から、鬼と化した宗吉。社長秘書を務める独身女性・花江の隠された貌。愛欲、金銭欲などに囚われ、暗闇に続く道へ踏み出した男と女。彼らの生を鮮やかに切り取る5編を、現代文学の旗手がセレクト。「発作」「鬼畜」「馬を売る女」「密宗律仙教」「赤いくじ」を収録。

目次
発作
博打や不倫で金を使い果たした自堕落な男
鬼畜
本妻と愛人との軋轢から宗吉は鬼畜の道へ
馬を売る女
社長秘書を務める地味な女のもうひとつの貌
密宗律仙教
印刷工から教祖に転じた定海のあくなき欲望
赤いくじ
大戦末期、美しい人妻に執着するふたりの軍人
都合のいい未来への執着 桐野夏生
解題 香山二三郎

書誌情報

読み仮名 マツモトセイチョウケッサクセンツカレシモノドモキリノナツオオリジナルセレクション
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 432ページ
ISBN 978-4-10-110976-3
C-CODE 0193
整理番号 ま-1-70
ジャンル ミステリー・サスペンス・ハードボイルド、文学賞受賞作家
定価 693円

著者プロフィール

松本清張

マツモト・セイチョウ

(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

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