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空白の意匠―初期ミステリ傑作集(二)―

松本清張/著

825円(税込)

発売日:2024/03/28

  • 文庫

ある日の朝刊が、私の将来を打ち砕いた――。組織で苦悩する管理職を描いた表題作など、清張ミステリの傑作八編。

Q新聞広告部長・植木欣作はある日の自社の朝刊を広げて目を疑う。和同製薬の広告のすぐ上に、同社で売り出し中の新薬「ランキロン」を注射された患者が中毒死した記事が出ていたのである。憤激する広告代理店と悪びれない編集部の板挟みになった植木は……。組織のなかで苦悩する管理職を描く表題作をはじめ、男女の恋情と打算を描く「一年半待て」「支払い過ぎた縁談」など初期の傑作8編!

目次
一年半待て
地方紙を買う女
遠くからの声
白い闇
支払い過ぎた縁談
巻頭句の女
紙の牙
空白の意匠
編者解説 日下三蔵

書誌情報

読み仮名 クウハクノイショウショキミステリケッサクシュウ2
シリーズ名 新潮文庫
装幀 西口司郎+Fieldwork/カバー装画、フィールドワーク(田中和枝)/カバー装幀
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 400ページ
ISBN 978-4-10-110978-7
C-CODE 0193
整理番号 ま-1-72
定価 825円

著者プロフィール

松本清張

マツモト・セイチョウ

(1909-1992)福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

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