
天北原野〔下〕
880円(税込)
発売日:1985/05/28
- 文庫
激しい運命の嵐に翻弄される貴乃と孝介。二人の仲が引き裂かれるほど、心の奥で愛は静かに燃え上がる。完治はあくどい方法で財をなし、その妹あき子はロシア人の青年イワンとの不倫の恋に苦しむ。平和に見えた樺太にも戦争の影は近づき、やがてソ連軍が侵入して来る――。厳しい樺太の大自然と激動の時代を背景に、心に罪の十字架を背負った人間たちが織りなす、愛と憎しみのドラマ。
書誌情報
読み仮名 | テンポクゲンヤ2 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 448ページ |
ISBN | 978-4-10-116213-3 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | み-8-13 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 880円 |
著者プロフィール
三浦綾子
ミウラ・アヤコ
(1922-1999)旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。1964年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。主な作品に『塩狩峠』『道ありき』『天北原野』『銃口』など。1998(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館。
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