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捨て童子・松平忠輝〔下〕

隆慶一郎/著

880円(税込)

発売日:2024/09/30

  • 文庫
  • 電子書籍あり

時代の転換点を、恐れず媚びず、熱く濃く生きた類まれな武将の最終章。傑作伝奇小説。

砲声が響き渡り大坂落城が迫るなか、幼き日の思いを胸に忠輝は秀頼のもとへ駆けつける。〈友との約束を守らずして、生きる価値などない! 如何なるときも清々しくありたいのだ。〉秀頼を見限る家康、保身に走る淀君、姑息な秀忠。二人を阻むものは数えきれないが、敵味方をこえた魂が今、通じ合う――。戦乱の世にあっても決して汚れることのなかった忠輝を、熱く強く濃く描き切った傑作。

目次

遣欧使節(一)
遣欧使節(二)
忠隣始末
その前夜
決断
旅立ち

隆慶一郎、小説の力 酒見賢一

書誌情報

読み仮名 ステドウジマツダイラタダテル03
シリーズ名 新潮文庫
装幀 ヤマモトマサアキ/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 448ページ
ISBN 978-4-10-117422-8
C-CODE 0193
整理番号 り-2-12
ジャンル 歴史・時代小説
定価 880円
電子書籍 価格 880円
電子書籍 配信開始日 2024/09/30

著者プロフィール

隆慶一郎

リュウ・ケイイチロウ

(1923-1989)東京生れ。東大文学部仏文科卒。在学中、辰野隆、小林秀雄に師事する。編集者を経て、大学で仏語教師を勤める。中央大学助教授を辞任後、本名・池田一朗名で脚本家として活躍。映画「にあんちゃん」の脚本でシナリオ作家協会賞受賞。1984(昭和59)年、『吉原御免状』で作家デビュー。1989(平成元)年には『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞を受賞。時代小説界に一時代を画すが、わずか5年の作家活動で急逝。

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