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魔女のスープ―残るは食欲―

阿川佐和子/著

506円(税込)

発売日:2014/10/29

  • 文庫

残り物で作った怪しいスープ。初めて食べたスパム。読めば幸せ「おいしい」の連続!

ある晩閃いた。スープでも、作ろう。あらゆる残り物を鍋に投入し、出来上がったのは赤茶色の怪しい液体。映画「バベットの晩餐会」に出てくる魔女のスープのよう。恐る恐る食してみれば、うん、おいしい。一緒に食べてくれる人がいれば愛が芽生えるのではないかしら? 楽屋にあった鮭弁当、干涸びた納豆、新鮮なお刺身──愛はさておき、食べ過ぎた。今日も幸せ、極上の食エッセイ。

目次
蘇るホットドッグ
不思議パック
オイル牡蠣
やり直し糠
パリパリつるりん
再会鮭弁
ツマの言い分
紅茶を尋ねて
肉屋の店先
昼の鰻
溺愛納豆
小さな味
初スパム
シンプルジャガ玉
アホな夜
ビシソワーズ・トラウマ
なごりトマト
ベリーニとモヒート
愛の芽生え
長旅明太子
なみちゃんひやむぎ
続なみちゃんひやむぎ
愛する器
豚しゃぶの本性
鍋の脇
まずい歴
ピイピイスリル
対馬三昧
スープ七変化
二月ニラ
若い宴
飴とカラス
質量不変の法則
かつぶし弁当
富山の奥義
魔女のスープ
名前変われば
白ご飯族
ローズマリーの失敗
あとがき
あとがきのあとがき

書誌情報

読み仮名 マジョノスープノコルハショクヨク
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-118457-9
C-CODE 0195
整理番号 あ-50-7
ジャンル グルメ
定価 506円

著者プロフィール

阿川佐和子

アガワ・サワコ

1953(昭和28)年東京生れ。慶應義塾大学卒。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。『ああ言えばこう食う』(檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。その他の著書に『スープ・オペラ』『うから はらから』『ギョットちゃんの冒険』『聞く力』『叱られる力』などがある。

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