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二十世紀と格闘した先人たち―一九〇〇年 アジア・アメリカの興隆―

寺島実郎/著

825円(税込)

発売日:2015/08/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

激動の二十世紀に足跡を残した人物から、歴史の潮流と「今」を生きる智慧を学ぶ一冊!

二十世紀初頭、アジア太平洋で「アメリカの世紀」が始まる。日本は近代化の道をひた走り、ガンディー、孫文、魯迅などアジアの巨星は解放と独立を目指した。新渡戸稲造、鈴木大拙、津田梅子……激動の世紀を懸命に生きた先人の足跡を追い、今を生きる智慧と歴史の潮流を問う一冊。新潮選書『二十世紀から何を学ぶか〈下〉一九〇〇年への旅 アメリカの世紀、アジアの自尊』改題。

目次
文庫版への一言

はじめに
第一章 アメリカの世紀がアジア太平洋にもたらしたもの
太平洋の転換点となった米西戦争での米国の勝利
明治の青年に夢を与えたクラーク博士の実像と足跡
ヘンリー・ルース、「アメリカの世紀」を推進した男
フランクリン・ルーズベルトの対日観の歴史的変遷
敗戦後の日本を「支配」した「極端な人」マッカーサー
【付】マッカーサー再考への旅――呪縛とトラウマからの脱却
第二章 国際社会と格闘した日本人
「太平洋の橋」になろうとした憂国の国際人、新渡戸稲造
キリストに生きた武士、内村鑑三の高尚なる生涯
禅の精神を世界に発信した、鈴木大拙という存在
六歳の津田梅子を留学させた明治という時代
「亡命学者」野口英世の生と死
高峰譲吉の栄光とその悲しみ
日本近代史を予言した男、朝河貫一の苦闘と日米関係
近代石炭産業の功労者、松本健次郎と日本の二十世紀
情報戦争の敗北者だった大島浩駐独大使
第三章 アジアの自尊を追い求めた男たち
アジアの再興を図ろうとした岡倉天心の夢
「偉大な魂」ガンディーの重い問い掛け
インドが見つめている――チャンドラ・ボースとパル判事
革命家・孫文が日本に問いかけたもの
魯迅が否定した馬々虎々
不倒翁・周恩来の見た日本
第四章 二十世紀再考――付言しておくべきことと総括
一九〇〇年エルサレム――アラブ・イスラエル紛争に埋め込まれたもの
一九〇〇年香港――英国のアジア戦略
総括――結局、日本にとって二十世紀とは何だったか I II III
終わりに
選書版へのあとがき
解説 藤原帰一

書誌情報

読み仮名 ニジッセイキトカクトウシタセンジンタチセンキュウヒャクネンアジアアメリカノコウリュウ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 400ページ
ISBN 978-4-10-126142-3
C-CODE 0195
整理番号 て-10-2
ジャンル 倫理学・道徳
定価 825円
電子書籍 価格 693円
電子書籍 配信開始日 2016/02/26

著者プロフィール

寺島実郎

テラシマ・ジツロウ

1947(昭和22)年、北海道生れ。1973年、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。同年三井物産入社。ワシントン事務所長、三井物産戦略研究所所長、三井物産常務執行役員を務めた。現在、(財)日本総合研究所理事長、多摩大学学長、三井物産戦略研究所会長。『新経済主義宣言』(石橋湛山賞受賞)『ワシントン戦略読本』『脳力のレッスン 正気の時代のために』『世界を知る力』『リベラル再生の基軸 脳力のレッスンIV』など著書、共著多数。

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