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新潮ことばの扉 教科書で出会った古文・漢文一〇〇

有馬義貴/著 、木下優/著 、近藤仁美/著 、佐藤浩一/著 、阿部光麿/著 、石原千秋/監修

737円(税込)

発売日:2017/03/29

  • 文庫

珠玉の言葉、名文の精髄を一冊に凝縮。日本人の「言葉の財産」を厳選した画期的一冊。

むかし、男ありけり。女のえ得まじかりけるを/やまと歌は、人の心を種として/ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず/春眠不覺暁。誰しも一度は読んだことがある珠玉の名文や名句。古来、読み継がれてきた言葉の宝庫から、その真髄を精選しました。日本語の言霊がやどる古典文学から、口ずさみたくなる漢詩、老荘、史記などの代表的漢籍まで、言葉と感性と叡智の頂点を楽しむ一冊です。

目次
古文編
古事記 稗田阿礼誦習/太安万侶撰録
万葉集 編者不詳
竹取物語 作者不詳
伊勢物語 作者不詳
古今和歌集 作者不詳
土佐日記 紀貫之
大和物語 作者不詳
蜻蛉日記 藤原道綱母
落窪物語 作者不詳
うつほ物語 作者不詳
枕草子 清少納言
源氏物語 紫式部
紫式部日記 紫式部
和泉式部日記 和泉式部か
更級日記 菅原孝標女
堤中納言物語 編者・作者不詳
栄花物語 作者不詳
大鏡 作者不詳
讃岐典侍日記 藤原長子
今昔物語集 編者不詳
梁塵秘抄 後白河法皇
今鏡 寂超
とりかへばや物語 作者不詳
無名草子 藤原俊成卿女
方丈記 鴨長明
宇治拾遺物語 編者不詳
平家物語 作者不詳
古今著聞集 橘成季編
歎異抄 唯円編
十六夜日記 阿仏尼
太平記 作者不詳
徒然草 兼好
連理秘抄 二条良基
御伽草子 作者不詳
風姿花伝 世阿弥
杜若 作者不詳
閑吟集 編者不詳
伊曾保物語 作者不詳
好色五人女 井原西鶴
日本永代蔵 井原西鶴
おくのほそ道 松尾芭蕉
曾根崎心中 近松門左衛門
去来抄 向井去来
勧進帳 三世並木五瓶
国性爺合戦 近松門左衛門
雨月物語 上田秋成
東海道中膝栗毛 十返舎一九
浮世風呂 式亭三馬
南総里見八犬伝 曲亭馬琴
言志四録 佐藤一斎
漢文編
飲酒 其五 陶淵明
登幽州臺歌 陳子昂
送元二使安西 王維
涼州詞 王翰
春曉 孟浩然
登鸛鵲樓 王之渙
芙蓉樓送辛漸二首 其一 王昌齢
黄鶴樓 崔こう
楓橋夜泊 張継
山中與幽人對酌 李白
黄鶴樓送孟浩然之廣陵 李白
月夜 杜甫
春望 杜甫
磧中作 岑参
香爐峰下新卜山居 草堂初成偶題東壁 白居易
長恨歌(抄) 白居易
江雪 柳宗元
勸酒 于武陵
樂遊原 李商隠
江南春 杜牧
山亭夏日 高駢
題西林壁 蘇軾
遊山西村 陸游
釵頭鳳 陸游
尋胡隱君 高啓
論語 孔丘
孟子 孟軻
荀子 荀況
韓非子 韓非
墨子 墨てき
老子 老子
荘子 荘周
孫子 孫武
史記 司馬遷
淮南子 劉安編
戦国策 劉向編
三国志 陳寿
桃花源記 陶淵明
雑説 韓愈
朋党論 欧陽脩
読孟嘗君伝 王安石
赤壁賦 蘇軾
近思録 朱熹・呂祖謙編
十八史略 曾先之
三国志演義 羅貫中
示弟立志説 王守仁
論語古義 伊藤仁斎
先哲叢談 原念斎
日本外史 頼山陽
省けん録 佐久間象山
身体に染みついた感性と出会う 石原千秋

書誌情報

読み仮名 シンチョウコトバノトビラキョウカショデデアッタコブンカンブンヒャク
シリーズ名 新潮文庫
装幀 平野甲賀/カバー装幀
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 432ページ
ISBN 978-4-10-127453-9
C-CODE 0192
整理番号 し-24-3
ジャンル 古典
定価 737円

著者プロフィール

有馬義貴

アリマ・ヨシタカ

奈良教育大学教育学部准教授。早稲田大学大学院教育学研究科教科教育学專攻博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。平安朝文学・古典教育専攻。著書に、『源氏物語続編の人間関係 付 物語文学教材試論』(新典社、2014年)、主な論文に、「定番教材(学習材)を繋ぐ古典教育(学習)―平安時代の文学作品を例として―」(『日本文学』第64巻第1号、2015年)など。

木下優

キノシタ・ユウ

光塩女子学院中・高等科講師。早稲田大学大学院教育学研究科教科教育学専攻博士後期課程。近世文学専攻。主な論文に、「『俳諧女歌仙』の配列ー句合的性格の検討」(『近世文芸研究と評論』第88号、2015年)など。

近藤仁美

コンドウ・ヒトミ

早稲田大学大学院教育学研究科教科教育学専攻博士後期課程。近世文学専攻。共著に、『浮世草子事典』(笠間書院近刊)。主な論文に、「『野傾友三味線』の登場人物小論―広口天休のモデルを中心に―」(『近世文芸研究と評論』第88号、2015年)など。

佐藤浩一

サトウ・コウイチ

東海大学国際教育センター准教授。早稲田大学大学院文学研究科中国語中国文学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。中国古典文学・日本漢文・中国語教育専攻。共著に、『教養のための中国古典文学史』(研文出版、2009年)。主な論文に、「仇兆鰲『杜詩詳註』の音注について―1万を超す音注が意味するもの」(『日本中国学会報』第58集、2007年度日本中国学会賞)など。

阿部光麿

アベ・ミツマロ

早稲田大学教育学部非常勤講師。早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻博士後期課程单位取得退学。博士(文学)。日本思想史・漢文教育専攻。共著に、『『朱子語類』訳註 巻百十七〜百十八』(汲古書院、2014年)、主な論文に、「江戸時代前期における「聖人可学」の一展開―伊藤仁斎による「古義」の標榜について―」(『日本思想史学』第44号、2012年)など。

石原千秋

イシハラ・チアキ

1955(昭和30)年生れ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。早稲田大学教育学部教授。日本近代文学専攻。現代思想を武器に文学テキストを分析、時代状況ともリンクさせた“読み”を提出し注目される。著書に『学生と読む「三四郎」』『秘伝 大学受験の国語力』『名作の書き出し』『読者はどこにいるのか』『漱石と日本の近代』など。

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