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ガンに生かされて

飯島夏樹/著

539円(税込)

発売日:2007/07/30

  • 文庫
  • 電子書籍あり

【いま話題!】フジテレビ11/25(日)14時放送予定「ザ・ノンフィクション」特選集拡大版。「天国で逢おう~末期がんウインドサーファーの家族、その愛~(仮)」世界的ウインドサーファーが、最期まで綴った命の記録。

生きるのに時があり、死ぬのに時がある……2005年2月28日23時50分、38歳の彼は妻と幼い子供4人を残してついに旅立った。末期の肝細胞ガンの宣告を受けた世界的プロウィンドサーファーが、最期の場所としてハワイを選び移住。家族との間に生れた深い心の交流に、「ガンになってよかった」と思って過ごした日々。余命宣告期限を超えて188日、死の間際まで綴り続けた命の記録。

  • 映画化
    Life 天国で君に逢えたら(2007年8月公開)
目次
はじめに
第一章 ぼくはガンの終末期(ターミナル)
その日まで/たったひとつの宝物/ノーコード/子どもたち/僕は、闘わない/音の魔術/乾いたパン/命の時間は誰のもの/人はいつから……
第二章 二ヶ月彼方のデッドライン
単純な質問/人生の交差点/片腕なくしたサーファーガール/くるたのしい/南の島の雨の一日/森からの脱出/手当て/オフィス・ラナイ/フルムーン/末っ子
第三章 身体中の粘膜が破裂してゆく
吐血/下血、そして緩和ケア病棟へ/決断/運命の帰還/もう、何が何だか……/いつか、終わりは来る/トヨタのミニバン一台分/タイカレーの幻/言葉の力/傷だらけのタマゴ/些細な行為が死を招く/『天国で君に逢えたら』inフジテレビ/余命宣告って何だろう?/夜明け前は一番暗い/突然のお便り、失礼いたします/従弟へ/死を覚悟した日
第四章 命の貯金
元旦の早朝、激しい痛みが/強いのと弱いの、どちらがいい?/きっと、なれる/終末期(ターミナル)患者のささやかな欲望/読めない風、読めない痛み/まったく情けない……/やっと人並み/もう健常者の考えではやっていけない/勘違い/緊急事態
あとがき
付記 飯島寛子
解説 次原悦子

書誌情報

読み仮名 ガンニイカサレテ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 288ページ
ISBN 978-4-10-130372-7
C-CODE 0195
整理番号 い-82-2
ジャンル 文学・評論、科学、暮らし・健康・料理
定価 539円
電子書籍 価格 484円
電子書籍 配信開始日 2007/08/24

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著者プロフィール

飯島夏樹

イイジマ・ナツキ

(1966-2005)1966年、東京都生まれ。日本人で唯一、8年間ワールドカップに出場し続けた世界的プロウィンドサーファー。マウイ、グアムを拠点に世界大会を転戦、年間約20戦に出場。世界戦で数々の入賞経験を持ち、国内大会での優勝も数多い。また、グアムでマリンスポーツ会社を起業する一方、ウィンドサーフィン専門誌「Hi-Wind」にエッセイを連載、ダイナミックな人柄を素直に記した文章が好評を博すなど、活動の幅を広げる。2002年5月、肝臓ガンと診断される。翌年3月、肝移植を受けるため、すべてを引き払ってグアムから日本に移住するも、セカンドオピニオンを求めた病院で「移植には適さない」と診断され、うつ病とパニック障害を併発。その後、二度の大手術と様々な治療を施したにもかかわらず、肝臓は悪化。2004年6月、余命宣告を受け、「自分は生かされている」と体感し、偶然出逢った執筆に生き甲斐を見出した。その時綴った小説『天国で君に逢えたら』(新潮社)はベストセラーとなる。同年8月、慣れ親しんだハワイに家族で移住。「最期のときまで物書きを続けたい」と、ネット連載「今日も生かされてます」で精力的に執筆を続けていたが、2005年2月28日23時50分、妻に見守られながら、天に召された。享年38。逝去後、発売された『ガンに生かされて』(新潮社)も大きな反響を呼んだ。サニーサイドアップ.所属。

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