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犬とハモニカ

江國香織/著

605円(税込)

発売日:2014/12/24

  • 文庫

激賞を浴びた川端賞受賞作を始め、あたたかな淋しさに満たされる、六つの旅路。

外国人青年、少女、老婦人、大家族……。空港の到着ロビーで行き交う人々の、人生の一瞬の重なりを鮮やかに掬い取った川端賞受賞の表題作。恋人に別れを告げられ、妻が眠る家に帰った男性の心の変化をこぼさず描く「寝室」。“僕らは幸福だ”“いいわ”――夫婦間の小さなささくれをそっと見つめた「ピクニック」。わたしたちが生きる上で抱え続ける、あたたかい孤独に満ちた、六つの旅路。

  • 受賞
    第38回 川端康成文学賞
目次
犬とハモニカ
寝室
おそ夏のゆうぐれ
ピクニック
夕顔
アレンテージョ
 付記
解説 朝吹真理子

書誌情報

読み仮名 イヌトハモニカ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-133928-3
C-CODE 0193
整理番号 え-10-18
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 605円

著者プロフィール

江國香織

エクニ・カオリ

1964(昭和39)年東京生れ。1987年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、1989(平成元)年「409 ラドクリフ」でフェミナ賞、1992年『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、1999年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2007年『がらくた』で島清恋愛文学賞、2010年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞を受賞した。近刊に『去年の雪』『川のある街』など。小説以外に、詩作や海外絵本の翻訳も手掛ける。

判型違い(単行本)

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