恋の櫛―人情江戸彩時記―
572円(税込)
発売日:2018/09/28
- 文庫
- 電子書籍あり
貧乏藩の貧乏足軽と何不自由なく育てられた大店の跡取り娘。素朴な恋の予感……。
指物師の職人の家に後添いとして入ったおしなだったが、なつかぬ継子と姑の苛烈な虐めに、耐えきれず家を出た。二年後、ばったり、夫に出遭ってしまう(「蠟梅」)。こっそり組織的に藩士に内職をさせていた貧乏藩。足軽勘七の透かし彫の柘植櫛が大店の跡取り娘の手に渡り、娘は「この職人に会いたい」と言い出した(「恋の櫛」)。江戸の各所で職人の技と意地と優しさが交差する。心温まる傑作四編。
目次
蝋梅
木いちご
藪椿
恋の櫛
木いちご
藪椿
恋の櫛
川はなぜ、流れ続けるのか 重里徹也
書誌情報
読み仮名 | コイノクシニンジョウエドサイジキ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | 蓬田やすひろ/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 288ページ |
ISBN | 978-4-10-139164-9 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | ふ-46-4 |
ジャンル | 歴史・時代小説、歴史・時代小説 |
定価 | 572円 |
電子書籍 価格 | 572円 |
電子書籍 配信開始日 | 2019/03/29 |
著者プロフィール
藤原緋沙子
フジワラ・ヒサコ
高知県生れ。立命館大学文学部卒。人情時代小説の名手として、リアリティあふれる物語空間の創出、意外性に満ちたストーリー、魅力的な人物造形などが高く評価される。主な作品に『茶筅の旗』『番神の梅』『龍の袖』等、また代表的なシリーズに『藍染袴お匙帖』『隅田川御用帳』『橋廻り同心・平七郎控』『見届け人秋月伊織事件帖』『浄瑠璃長屋春秋記』『渡り用人片桐弦一郎控』『人情江戸彩時記』『千成屋お吟』『切り絵図屋清七』『秘め事おたつ』『へんろ宿』等がある。
関連書籍
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る