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殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

清水潔/著

880円(税込)

発売日:2016/05/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

少女5人が姿を消した。“真犯人”は野放しだ。日本中に衝撃を与えた怒りの調査報道!

5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか? なぜ「足利事件」だけが“解決済み”なのか? 執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。

目次
まえがき
第一章 動機
第二章 現場
第三章 受託
第四章 決断
第五章 報道
第六章 成果
第七章 追跡
第八章 混線
第九章 激震
第一〇章 峠道
第一一章 警鐘
あとがき
文庫版あとがき
解説 牧野洋

書誌情報

読み仮名 サツジンハンハソコニイルインペイサレタキタカントウレンゾクヨウジョユウカイサツジンジケン
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 512ページ
ISBN 978-4-10-149222-3
C-CODE 0195
整理番号 し-53-2
ジャンル 社会学、事件・犯罪
定価 880円
電子書籍 価格 825円
電子書籍 配信開始日 2016/11/18

書店員さんの声

これまでのあなたの人生には存在しなかった《衝撃》と《感動》をお届けします。

さわや書店フェザン店 長江貴士さん
[→]全国の書店を席巻した「文庫X」その正体は……

本書は、いまだ未解決の事件について犯人をズバリ指摘してしまう、驚愕のルポである。と同時に、ここまで状況が明らかなのに、犯人を逮捕できない(いや、しない)警察に対する告発の書だ。本書を日本推理作家協会賞にした日本推理作家協会の正義感は素晴らしいと思う。

啓文社西条店 三島政幸さん

真実とは、信頼とは、保身とは、良心とは、悪意とは、風潮とは。メディアの一端に携わる身としてギリギリしながら一気に読了した。これは私たちが知っておくべき《事実》。ぜひ小さき声に耳を傾けて下さい。

三省堂書店成城店 大西香苗さん

取材に来た新聞記者に「あなたたちにまず読んでもらわないといけない本です」と話しました。あと何冊世の中に届ければ「日本を動かす」ことができるのか? まだまだみんなで売り続けなければなりません。

ジュンク堂書店ロフト名古屋店 石本秀一さん

誰かが「無実」を証明してくれても失われた年月は戻って来ない。冤罪を贖うことなど誰にもできない。けれど本当に恐ろしいのは冤罪の向こうで真犯人が野放しになっているということ。私たちを守ってくれるはずの警察官、検察官、裁判官の「正義」の心を信じさせてほしい。

精文館書店中島新町店 久田かおりさん

「文庫X開き」会見動画

2016年12月9日、さわや書店が開いたイベント「文庫X開き」で、ついに明かされた「文庫X」の正体が本書でした。その時の会見の模様です。

イベント/書店情報

どういう本?

タイトロジー(タイトルを読む)

 日本のどこにでもあるようなその街で、あなたが住んでいるかもしれない普通の街で、あなたは刑に服することもない「殺人犯」と、日々すれ違うことになる。道で。公園で。パチンコ屋で。スーパーマーケットで。あなたには幼い娘がいるかもしれない。妹がいるかもしれない。孫娘がいるかもしれない。六人目の被害者が出ないと、誰が言えるのか。明日、事件に巻き込まれるのが、自分にとって大事な誰かでないという保証はどこにもない。
 現実に、そんな状況が生まれた。いわゆる「足利事件」をめぐって。(本書4ページ)

一行に出会う

飛び込むのだ。現場へ。(本書46ぺージ)

著者プロフィール

清水潔

シミズ・キヨシ

1958(昭和33)年、東京都生れ。ジャーナリスト。新潮社「FOCUS」編集部を経て、日本テレビ報道局記者・解説委員。2014(平成26)年、『殺人犯はそこにいる――隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』で新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。同書は2016年に「文庫X」としても話題になる。著書に『桶川ストーカー殺人事件――遺言』(新潮文庫)、『騙されてたまるか――調査報道の裏側』(新潮新書)、『「南京事件」を調査せよ』(文藝春秋)がある。

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