ボードレール詩集
539円(税込)
発売日:1951/06/04
- 文庫
ロマン派の夕暮れ、リアリズムの勃興と期を同じくして現われ、前人未到の手法によってフランス象徴主義の道を拓いた天才詩人ボードレール。彼は、世紀末の匂いを濃厚に漂わす『悪の華』『巴里の憂鬱』の二巻をもって、近代詩の基礎を築き、後世の文学者に絶大な影響をあたえた。本書は、その『悪の華』から65編、散文詩集『巴里の憂鬱』から7編を、詩人堀口大學が精選し、流麗な名訳で紹介。
書誌情報
読み仮名 | ボードレールシシュウ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-217402-9 |
C-CODE | 0198 |
整理番号 | ホ-2-2 |
ジャンル | 詩歌 |
定価 | 539円 |
著者プロフィール
ボードレール
Baudelaire,Charles-Pierre
(1821-1867)フランスの詩人。大学法学部在籍中、友人の文学青年に感化され、以後放埒な生活を送りながら美術批評と詩を著す。処女作は1845年発表の批評『1845年のサロン』。代表作『悪の華』と没後1869年に出版された『巴里の憂鬱』に収められた散文詩は、従来の韻律にとらわれない斬新かつ画期的なもので、近代詩全般の基礎となった。
堀口大學
ホリグチ・ダイガク
(1892-1981)東京・本郷生れ。詩人、仏文学者。慶応義塾大学を中退し、10数年間外国で暮す。『月光とピエロ』に始まる創作詩作や、訳詩集『月下の一群』等の名翻訳により、昭和の詩壇、文壇に多大な影響を与えた。1979年文化勲章受章。
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