すっきり、楽しく、自由に暮らす ~Maru in Michigan~
1,320円(税込)
発売日:2016/03/22
- 書籍
- 電子書籍あり
おしゃれなのに窮屈じゃない。シンプルだけど遊び心がいっぱい。
背伸びするのではなく、気持ちがやすらぐインテリア。お金をかけるのではなく、アイディアが光る誕生日パーティーや、ハロウィン、クリスマスなどのイベント。センス溢れる子ども服のコーディネート。小さな子どもやペットと暮らしていても実現できる、おしゃれでシンプルな暮らしを、大人気シリーズの著者が初公開!
目次
はじめに
ミシガンで犬と子どもと暮らす
ダイニング/リビング/客間/マスターベッドルーム/プレイルーム/キッズベッドルーム/キッチン/ゲストルーム/エントランス/夫の実家/ミシガン散歩
ESSAY 大事にしたい「モノ」のこと
マルと一茶のアルバム
妊娠中のこと
マルと一茶
マルと一茶
マル取扱説明書
誕生日パーティーと季節のイベント
誕生日パーティー/イースター/ハロウィン/クリスマス
ESSAY イベントがくれるもの
絵本のある日常
100% ORANGE × ジョンソン祥子 スペシャルトーク
ESSAY すばらしきかな? 国際結婚
絵本のある日常
100% ORANGE × ジョンソン祥子 スペシャルトーク
ESSAY すばらしきかな? 国際結婚
お茶丸マニア
家族写真のこと
ジョンソン祥子さんの1日
ESSAY 気が楽になる家事のすすめ
お茶丸家の間取り
ジョンソン祥子さん1万字インタビュー
お茶丸リスト
ジョンソン祥子さんの1日
ESSAY 気が楽になる家事のすすめ
お茶丸家の間取り
ジョンソン祥子さん1万字インタビュー
お茶丸リスト
一茶ミュージアム
一茶のワードローブ
私のワードローブ
バッグの中身
家族旅行
ジャスティンさんへ質問
おわりに
一茶のワードローブ
私のワードローブ
バッグの中身
家族旅行
ジャスティンさんへ質問
おわりに
書誌情報
読み仮名 | スッキリタノシクジユウニクラスマルインミシガン |
---|---|
発行形態 | 書籍、電子書籍 |
判型 | A5判 |
頁数 | 96ページ |
ISBN | 978-4-10-334114-7 |
C-CODE | 0077 |
ジャンル | 社会学、家事・生活の知識 |
定価 | 1,320円 |
電子書籍 価格 | 1,056円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/09/16 |
インタビュー/対談/エッセイ
写真がくれたもの
日本での生活に、なんとなく生きにくさを感じていました。働いていた当時流行っていた「負け犬」という言葉や、「モテ服」のように他人の目を意識したモノ選び。「幸せ」や「好き」の基準は、自分の中にあるべきではないの……? 漠然とした不安から、とにかく自分を変える突破口が欲しくて、28歳のときに渡米を決めました。
渡米後、しばらくして出会ったのが写真です。
「こんなに犬が好きだったんだ」
「こんなに自然が好きだったんだ」
愛犬マルと、後に生まれた息子の一茶の写真を毎日撮ることで、自分でも知らなかった自分に出会え、本当に大切にしているものが見えるようになりました。
よく驚かれるのですが、私はカメラに強いこだわりがあるわけではありません。自然の移り変わりや、変化し続けるマルと一茶の今しかない瞬間をとどめておくのに、自分にとって写真が一番適しているのだと思います。好きなのは、その貴重な瞬間を切り取れること。毎年紅葉はするけれど、来年に一番葉が色づいたとき、もしかしたらここにはいないかもしれない。心や時間に余裕がないかもしれない。「今」のマルと一茶を、「今」の紅葉とともに撮れるって奇跡なんだと思っています。
ミシガンで写真を通して大切なものや好きなものを見つめるうちに、自然と暮らしもどんどんシンプルになっていきました。インテリアやファッションなどもそうです。価格や流行りではなく、自分や家族が心地よいかどうか、が判断基準になりました。
インテリアでいえば、家族が一番長く一緒に過ごせるダイニングスペースには、多少高価でも長く心地よく使える家具を置く。他人の目には触れやすいけれども普段は使わない客間では、スーパーで調達したカーテンや、DIYで作った家具を使う……。誰かと比べるのではなく、自分を大事にすること。日常こそが特別だということ。それを教えてくれたのも写真でした。
私自身はミシガンに来て、はじめて気づきましたが、大切にしたいものは私の中に元々あったものでした。もっと自分を見つめていたら、日本にいても気づけたのかもしれません。
結局、「生きにくい」と自分を一番縛っていたのは自分だったのです。自分の中で楽しめるものを見つけることなく、社会から見られる姿を常に意識していました。そして、そういう「私」で居続けなければならないと、勝手に自分にどんどんプレッシャーをかけていました。
大好きなものがあるという幸せは、自分でしか見つけることができないものだと思います。一茶にも、自分の大好きなものを見つけてほしい。「オタク」、最高です!
この本を読んでいただいた方に、少しでも自分なりの「すっきり、楽しく、自由」な暮らしを見つけるヒントを感じていただければと思いながら、今日もミシガンでマルと一茶を撮り続けています。
渡米後、しばらくして出会ったのが写真です。
「こんなに犬が好きだったんだ」
「こんなに自然が好きだったんだ」
愛犬マルと、後に生まれた息子の一茶の写真を毎日撮ることで、自分でも知らなかった自分に出会え、本当に大切にしているものが見えるようになりました。
よく驚かれるのですが、私はカメラに強いこだわりがあるわけではありません。自然の移り変わりや、変化し続けるマルと一茶の今しかない瞬間をとどめておくのに、自分にとって写真が一番適しているのだと思います。好きなのは、その貴重な瞬間を切り取れること。毎年紅葉はするけれど、来年に一番葉が色づいたとき、もしかしたらここにはいないかもしれない。心や時間に余裕がないかもしれない。「今」のマルと一茶を、「今」の紅葉とともに撮れるって奇跡なんだと思っています。
ミシガンで写真を通して大切なものや好きなものを見つめるうちに、自然と暮らしもどんどんシンプルになっていきました。インテリアやファッションなどもそうです。価格や流行りではなく、自分や家族が心地よいかどうか、が判断基準になりました。
インテリアでいえば、家族が一番長く一緒に過ごせるダイニングスペースには、多少高価でも長く心地よく使える家具を置く。他人の目には触れやすいけれども普段は使わない客間では、スーパーで調達したカーテンや、DIYで作った家具を使う……。誰かと比べるのではなく、自分を大事にすること。日常こそが特別だということ。それを教えてくれたのも写真でした。
私自身はミシガンに来て、はじめて気づきましたが、大切にしたいものは私の中に元々あったものでした。もっと自分を見つめていたら、日本にいても気づけたのかもしれません。
結局、「生きにくい」と自分を一番縛っていたのは自分だったのです。自分の中で楽しめるものを見つけることなく、社会から見られる姿を常に意識していました。そして、そういう「私」で居続けなければならないと、勝手に自分にどんどんプレッシャーをかけていました。
大好きなものがあるという幸せは、自分でしか見つけることができないものだと思います。一茶にも、自分の大好きなものを見つけてほしい。「オタク」、最高です!
この本を読んでいただいた方に、少しでも自分なりの「すっきり、楽しく、自由」な暮らしを見つけるヒントを感じていただければと思いながら、今日もミシガンでマルと一茶を撮り続けています。
(ジョンソン・さちこ 写真家、ブロガー)
波 2016年4月号より
著者プロフィール
ジョンソン祥子
ジョンソン・サチコ
アメリカ人男性との国際結婚を機に渡米。在米12年目。現在は夫と息子の一茶君、柴犬のマルとともに、アメリカ・ミシガン州に暮らす。2008年からブログ「Maru in Michigan」で写真を公開。日本のみならず、海外の雑誌でも取り上げられる人気ブログとなる。著書に『ことばはいらない ~Maru in Michigan~』『ぼくのともだち ~Maru in Michigan~』『いつもとなりに ~Maru in Michigan~』『えがおのゆくえ ~Maru in Michigan~」がある。
関連書籍
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