ホーム > 書籍詳細:沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う

沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う

山舩晃太郎/著

1,595円(税込)

発売日:2021/07/15

書誌情報

読み仮名 チンボツセンハカセウミノソコデレキシノナゾヲオウ
装幀 コルシカ/装画、新潮社装幀室/装幀
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判
頁数 222ページ
ISBN 978-4-10-354191-2
C-CODE 0095
ジャンル ノンフィクション、考古学
定価 1,595円
電子書籍 価格 1,595円
電子書籍 配信開始日 2021/07/15

恋人や家族が戯れる海の底で沈没船を発掘せよ! 気鋭の学者の初エッセイ。

英語力ゼロなのに単身渡米、ハンバーガーすら注文できず心が折れた青年が、10年かけて憧れの水中考古学者に。その日常は驚きと発見の連続だった! 指先さえ見えない視界不良のドブ川でレア古代船を掘り出し、カリブ海で正体不明の海賊船を追い、エーゲ海で命を危険にさらす。まだ見ぬ船を追うエキサイティングな発掘記。

目次
はじめに
第1章 人類は農耕民となる前から船乗りだった
300万隻の沈没船/水中考古学/船舶考古学/水中遺跡は「タイムカプセル」/陸上遺跡は「ミルフィーユ」/トレジャーハンターの正体
第2章 発掘現場には恋とカオスがつきものだ
発掘シーズン到来/「小さな岩」と命名/沈没船は港町近くで待っている/キールを探せ!/現場に着いても、すぐには発掘できない/船はどこだ?/地味すぎる発掘のリアル/簡単には見つからない/プロジェクトはつらいよ/発掘症候群/「魔の3週間目」/焦りは禁物というものの/どうして見つからない?/2人でこっそり推理/内緒の発掘作業/沈没船の名は
第3章 TOEFL「読解1点」でも学者への道は拓ける
アメリカで初めて受けた洗礼/将来はプロ野球選手/夢をあきらめる/水中考古学との出会い/とにかく留学しよう!/いざアメリカへ/英語が全く分からない!/到着初日にマクドナルドで心が折れる/英語学習の成果は……/絶望の授業初日/パズルのように船を解き明かす/研究室にむりやり転がりこむ/ロドリゴとの出会い/最新技術「フォトグラメトリ」/考古学調査における新たな可能性/博士論文のテーマはこれしかない!/就職難にぶち当たる/道がないなら自分で作る
第4章 エーゲ海から「臭いお宝」を引き上げる
依頼は突然に/アイラブ学術調査/水中考古学者の懐事情/お茶目なトップ研究者/ギリシャの精鋭達/アンフォラ探しは人海作戦/ヤギが放し飼いの島/夢のような調査現場/ギリシャ人リーダーからの洗礼/水深60mの蒼/水中作業は「下見」がポイント/UFOのように動いて撮りまくる/プロジェクト中は太る/保存処理は時間との闘い/発見が止まらない!
第5章 そこに船がある限り、学者はドブ川にも潜る
川の考古学/未発掘の船が川底に/薄い味噌汁のような川/本当に大変なのは水温だった/流れに逆らえ/やっと出会えた初めての古代船/水中での手実測/レア船と発覚!
第6章 沈没船探偵、カリブ海に眠る船の正体を推理する
親友との旅路/サルの大合唱と密林に囲まれて/カリブ海に沈んだ2隻/奴隷船は「不屈の強さ」の象徴/2隻の眠る現場へ/果報は寝て待て/海底では迷子になるな/沈没船探偵の出番/ついに船の正体を解明
第7章 バハマのリゾートでコロンブスの影を探せ
嫌な予感/セレブを横目に発掘スタート/発掘の遅れの理由/発掘チャンスを逃すな/なぜ、そこに穴があるのか/キャラック船とキャラベル船/コロンブスの船のデザインまであと一歩
第8章 ミクロネシアの浅瀬でゼロ戦に出会う
戦争と水中考古学/チューク諸島と日本の歴史/水中文化遺産を守れ/兄貴のような教授/金属製の船はどう朽ちる?/珊瑚の生息地になったゼロ戦/「戦争遺跡は遊び場だった」/過去に遡れる!/戦没者の眠る場所として
おわりに

書評

知らない世界の扉を開く

中江有里

沈没船をはじめ、水中に沈んだ遺跡を研究し人類の歴史をひもとく――それが水中考古学です。ドブ川でレア古代船を掘り出し、カリブ海で正体不明の海賊船を推理……。そんなエキサイティングな現場の様子を気鋭の学者がまとめた発掘記、発売!

 地球の約七割は海。
 教師からそう習ったのは小学生の頃だった。地球は丸い、と知った時と同じくらい衝撃があった。
 以来、海へ行く度に思う。
(陸上よりもずっと広い海のことを知らないままだ)
 海だけじゃなく、川や湖の中がどうなっているかもわからない。どんな泳ぎの名人でも、ボンベとレギュレーターなしで長く潜ってはいられない。たとえ世界中を旅しても、所詮三割の世界だ。そう考えるとふと謙虚な気持ちになる。
 そんな未知なる水中に潜む遺跡を発掘するのが「水中考古学」。本書は著者が水中考古学者になった軌跡、これまで潜った現場体験を余すところなく記した一冊。
 ユネスコによると、世界の海には三百万隻の船が沈没しているという。そんなにいっぱい? と驚いた。
 海は広い。沈んだ場所がわかるのか?
 実は船は出港と帰港で陸に近づく際に座礁したり、浅瀬の底が接触し、乗り上げたりすることが多い。そして現地の漁師やダイバーが偶然見つける。
 つまり港近くに沈んでいる可能性が高い。
 また発掘作業は貴重なデータだけではなく、本に記したくなるドラマも「発掘」される。
 ある年はエーゲ海東部のギリシャ・フルニ島沿岸部に沈む古代船の発掘依頼が飛び込む。エーゲ海に沈む船なんて聞いただけでもロマンティック。
 引き上げるのはワインなどの液体を運ぶ「アンフォラ」という陶器の壺。何百年も海の中に残され、ウツボやタコが住みついたせいでとても臭い……臭い「お宝」には歴史が眠っている。
 発掘デビューはイタリア北西部にあるステラ川。透明度50cmほどの「薄い味噌汁」のような川。潜るのはきれいな水とは限らない。そこに船が沈んでいるなら、どこだって水中考古学者は潜るのだ。あぁ、なんと過酷。
 発掘調査は世界中から集められた考古学者、ダイバー、大学生などプロジェクトによっては数十人単位のメンバーで行われる。時にメンバー間で「発掘症候群」と呼ばれる恋愛問題が起きたり、共同生活で仲が険悪になったり、人間関係が研究の妨げになったりもするが、これらはプロジェクトの人選のヒントにもつながる。
 では、どんな人が研究者にふさわしいのか?
 第三章ではプロ野球選手を目指していた著者が、水中考古学と出会い、研究者を目指したいきさつが記される。
 基礎知識もないままアメリカ留学し、英語に躓くが猛勉強の末、大学院へ入学する……2006年の渡米から約十年の激動の日々は読んで確かめてほしい。
 思うに研究者に必要なのは、粘り強く探究し続ける力、チームで動くことができる力、チームから呼ばれる才能と人格。「TOEFL「読解1点」でも学者への道は拓ける」とあるが、まさに著者の情熱が道を拓いたのだ。
 考古学とは、過去の遺産から歴史を探るもの。それは場所が「水中」であっても変わらない。ただし発掘には陸上以上の困難がある一方で、水中だからこそ残る歴史の痕跡もある。
 陸上遺跡は時間の経過がミルフィーユのように層を成すのに比べ、水中は時間から切り離された形で残る。まるでタイムカプセルのように。
 水中考古学の歴史はまだ浅い。地球の半分以上を占める海にはお宝が数多く残されているのだろう。
 その「お宝」に刻まれた情報を次世代に残し、現場を保存することも水中考古学の一環だと知った。
 歴史を踏みにじる「トレジャーハンター」と呼ばれる破壊者もいるそうだが、それだけ水中考古学への注目度が高くなっているともいえる。
 歴史をひもとくのは研究者の仕事であるが、そこから得たものはいずれ人類に共有される。
 本書はわたしの知らない七割の扉を開いてくれた。

(なかえ・ゆり 女優/作家)
波 2021年8月号より
単行本刊行時掲載

インタビュー/対談/エッセイ

水中考古学の世界へようこそ!

草野仁山舩晃太郎

世界各地のミステリーを紹介する名物番組「世界ふしぎ発見!」。海に眠る船を発掘・調査する水中考古学者、山舩晃太郎さんは「考古学の道を選んだのも、この番組から影響を受けて」と言うほど、幼少期からの大ファン。司会者の草野仁さんを迎え、水中考古学の魅力、沈没船の魅力を語り尽くします。

山舩 今日はお目にかかれて光栄です。

草野 こちらこそ、お会いできることを楽しみにしていました。2019年に、私が司会を務める「世界ふしぎ発見!」でも山舩さんを特集させてもらいました(「アドリア海に眠る沈没船 若き日本人学者と追う! ルネサンスの謎」2019年11月2日放送)。『沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う』を読ませていただきましたが、こんなに爽快な本に出会ったのは久々だな、というのが率直な感想です。

山舩 ありがとうございます。

草野 山舩さんは少年時代から野球に打ち込んでこられ、法政大学野球部へ。神宮球場で活躍したいと努力されたのですが、バッティングピッチャーで終わるという挫折を味わったんですね。

山舩 挫折って、上手かった人間が味わうものだと思うのですが、私の場合は本当に「球拾い」だったので、挫折とも呼べないかもしれません。

草野 スポーツをやっていらっしゃった方の場合、競技から離れる決断はなかなか簡単に出来るものじゃありません。実は私も高校時代、陸上部で100mの自己ベストは11秒2でした。でも砲丸投げでインターハイ優勝をした数学者の父から「精神が脆弱なお前にはスポーツは向いていない。勉強しろ!」と言われて、2年生で退部させられたんです。スポーツをやっていた人間が目標を失う、という経験は実感として知っています。山舩さんが大学で野球をやめて、スパッと水中考古学の道を選んだのは、切り替えがすごいな、素晴らしいなと感じました。『海底の1万2000年―水中考古学物語』という本を大学図書館で手に取られて、テキサスA&M大学の大学院に留学されたそうですね。

山舩 日本では英語のテストで20点以下しか取ったことがないのに、アメリカに留学してしまって。

草野 マクドナルドでハンバーガーも頼めず、モーテルの自販機でスナックを買って凌ぐというご苦労もされたと(笑)。

山舩 人と話さずに食べ物を買えるのがそれしかなかったんです。

草野 そこからとてつもなく勉強をされて大学院の博士課程の頃、フォトグラメトリという技術を水中考古学に応用した方法論を学会で発表、学者としての第一歩を踏み出されます。この時の流れを少し教えていただけますか?

山舩 それまで水中考古学の現場では船の構造を手作業で測定していたので、誤差も大きかったんです。船の研究の上で最も重要なのは「船の骨格」ともいえるフレームの形です。曲がり具合や大きさが分かれば、その船全体の大きさや、積載能力を知ることが出来ます。それなのに、同じフレームでも私が測った数値と別のメンバーが測った数値が異なったこともありました。また10〜20人で1か月かけて、ようやく記録作業が完了するという具合でした。フォトグラメトリは、「遺跡の写真を大量に撮り、ソフトを使って3Dモデル化する技術」です。これを使えば記録作業は1人で出来、作業効率がグッと上がりましたし、正確なデータを得ることも出来るようになりました。これを国際学会で発表したのが、私の今の生活のスタートです。

草野 ここについて書かれた箇所、私も「どうなるんだろう」と緊張しながら読んだんですが、発表後の質疑応答で大御所の先生が質問に立たれて……。

山舩 「ヤバイ! 終わった!」と本当に思いました。

草野 ところが「彼の発表を聞いて初めてフォトグラメトリは学術研究に使えるという確信を得た」と大絶賛されたんですよね。この時、どう思いましたか?

山舩 「絶対に役に立つ!」とは思っていましたが、大御所の先生に認めてもらえて本当に嬉しかったです。

草野 「世界ふしぎ発見!」で山舩さんを特集させてもらった時も、ご自身の方法論で作成された3Dモデル画像をご提供いただきました。3Dモデルを作るのには、どれくらいの時間がかかるんでしょうか。

山舩 撮影自体はとても短時間で出来ます。30m×10mくらいの大きさの船でしたら、30分ほどの時間があれば、必要な枚数をクリアします。

草野 番組でも、一生懸命に水中で撮影している山舩さんのお姿は「神々しいな」と思いました。フォトグラメトリによって記録作業の不便さは解消されましたが、他にも課題点はありますか?

山舩 最近は考古学者だけではなく昆虫学、生物学の研究者など、色々な方のお力を借りて、新たな謎の解明に向けて努力している段階です。昆虫学のプロに参加してもらうと、船の積み荷から発見された虫から、どういう穀物を船が運んでいたかが分かりますし、生物学の専門家の方がいれば、海底での発掘調査中、周囲に生息している海洋生物や珊瑚礁の保護・保全をより徹底できます。

草野 有機的に歴史の真実に近づいていっているんですね。そのうちAIの導入などもあるんでしょうか。

山舩 将来的にありうると思っています。

草野仁

発掘現場のリアル

草野 本を読んで「なるほど」と思ったのは、陸上の遺跡は時間の経過とともに失われてしまいますが、海底では条件によってはびっくりするほど綺麗な形で残っているということです。

山舩 海底で砂に覆われた場合、何千年も前の船が、本当に昨日埋もれたかのような状態で発見されるんです。

草野 そこから船の構造を少しずつ明らかにしていくのは、本当に楽しいでしょうね。

山舩 一つ一つのピースを探し、それを組み合わせていくので、ジグソーパズルをやっているような感覚ですね。あと、チームで泊まり込みで作業をするので、プロジェクト中は修学旅行のように、にぎやかで楽しい日々です。

草野 法政大学野球部で3年間、寮生活をしていた経験が発掘の集団生活でも役立ったとも書かれていましたね。

山舩 授業で成績が良くても、集団生活のストレスでドロップアウトする人もいますが、私は全く苦になりません。

草野 それでも、発掘現場によっては水がものすごく冷たいし、時には臭い。大変なお仕事でしょう。

山舩 一番水が冷たかったのは、人生で初めて発掘に参加した2011年のイタリアでした。現場はアルプスの雪解け水が流れる川。ものすごく冷たかったです。

草野 温度は、作業をしていれば慣れるものですか?

山舩 いえ、全く慣れません。水が入りこまないドライスーツを着れば寒さもしのげるのですが、イタリア人のマッチョな男性教授が「ウェットスーツで大丈夫だろ! 俺は大丈夫だ!」と(笑)。ブルブル震えながら、その言葉を聞きました。しかも、周辺が農地だったため肥料が流れ込み、本当に臭いドブ川で……。でも、それが初めての現場だったので、その後はどんなところでも綺麗に感じられます。

山舩晃太郎

船の進歩、研究の進歩

草野 人類はアフリカで誕生して以降、外洋に進出し、領土を広げ……と発展してきたのですから、船は進歩をもたらす大きな要素ですね。

山舩 現代人は海を人と人とを隔てるものとイメージしがちですが、昔の人々にとってみれば、文化や大陸を結ぶものでした。そして、それを可能にしていたのが船なんです。

草野 船の種類は、時代ごとに大まかに分けられるものですか?

山舩 はっきりと分けるのは、実は難しいんです。同じ時代でも、土地によって全く違うんですね。例えば北欧に住んでいる人々は波の荒い北海を船で渡っていました。激しい波にぶつかっても船が壊れないように、北欧のヴァイキング船は外板を薄くして柔軟な船体をしています。これが地中海になると、波は北海ほど荒くありませんが、大陸からの吹きおろしで風向きが頻繁に変わります。海賊も多かった。なので、風の向きに対応したり、海賊からうまく逃げたりするために操縦性を重視し、三角帆を利用した「キャラベル船」という船が使われていました。

草野 歴史の中で見た時に、大きな転換点はあるんでしょうか?

山舩 やはり大航海時代が大きかったと思います。スペインとポルトガルがまずアジアやアメリカ大陸に進出します。これらの国が当時利用していたキャラベル船は小さく、交易には不向きでした。それを大型化して積み荷も沢山運べ、かつ走力もキープした形になったのが「キャラック船」です。この船の面白いところは、操縦性に富んだキャラベル船の三角帆と、北欧のヴァイキング船の走力性のある四角帆など、どちらの特徴も兼ねそなえているところです。スペインとポルトガルがちょうど北欧と地中海の間に位置しているからこそかもしれません。

草野 なるほど。水中考古学の道に進んで、最も充実感を得るのは、どういう時ですか?

山舩 すべての時間が楽しくて、選べないですね(笑)。

草野 はっはっは。充実感を持って出来る仕事を見つけられるというのは、本当に素晴らしいですね。年間、数十日しか日本には戻って来られないくらい、山舩さんが世界で活躍されているというのは、日本にとっても誇りだと思います。

山舩 私は好きな研究をしているだけなのですが、ありがたいですね。コロナの影響で2020年の3月以降は、海外での発掘も延期になって、久々に日本に長期滞在しているのですが、その間も国内の大学や民間企業とお仕事をさせてもらっています。例えば、人間が潜ることの出来ない深海でも沈没船は見つかっています。そういうところでもフォトグラメトリを可能にするため、カメラを搭載した水中ドローンを試作中です。日本の技術を海外での発掘で役立て、世界の水中考古学を引っ張っていけるようになりたいです。

草野 日本の近海にも、本当は船がたくさん沈んでいるはずですよね。

山舩 おっしゃる通りです。日本も江戸時代は弁才船、いわゆる和船による国内交易が盛んでした。台風で沈没している船もあるはずですが、見つかっていないんです。それは、水中考古学がまだまだ知られていないから、という側面もあると思います。日本では恐竜は大人気の学問分野です。数年に一度、小学生による新発見もあります。それは、恐竜好きの子が道端に落ちている石を「これは、化石かも」と思って博物館に連絡してくれるからこそです。今の日本では、砂浜を散歩中に古い木材を発見しても、「沈没船かも」と思って連絡をくれる方はいません。私は水中考古学をエジプト考古学くらい人気にすることが目標です。

考古学は「分からない」が魅力

草野 確かに私が考古学の魅力を改めて感じたのもエジプトでした。「世界ふしぎ発見!」で1987年に、ピラミッド前から放送したんです。その時、ピラミッド内部も見学しましたが、「5000年前に、どうやって造ったんだろう」と圧倒されましたし、その正体がそうそう簡単には明らかにならない、という点が面白いと感じました。

山舩 考古学は、やっぱり「分からないから面白い」んだと思います。私も、沈没船の正体を推理する時、とてもワクワクしますね。

草野 この本を読んで「水中考古学者になりたい」と思う若い方は間違いなく出てくると思います。

山舩 現場で実際に発掘したら、想像の100倍は楽しいと断言できます。いつか草野さんにも発掘に参加してもらいたいです!

(やまふね・こうたろう 水中考古学者)
(くさの・ひとし TVキャスター)
波 2021年8月号より
単行本刊行時掲載

著者プロフィール

山舩晃太郎

ヤマフネ・コウタロウ

1984年3月生まれ。2006年法政大学文学部卒業。テキサスA&M大学・大学院文化人類学科船舶考古学専攻(2012年修士号、2016年博士号取得)船舶考古学博士。合同会社アパラティス代表社員。西洋船(古代・中世・近代)を主たる研究対象とする考古学と歴史学の他、水中文化遺産の3次元測量と沈没船の復元構築が専門。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

山舩晃太郎
登録
考古学
登録

書籍の分類