
ゲームしながら受験で勝つ!─医師が教える子どもが自ら学び出すセルフコントロール力─
1,870円(税込)
発売日:2026/07/15
- 書籍
- 電子書籍あり
なぜ「ゲームが上手い子」は「勉強もできる」ことが多いのか? 現役医師が証明する、逆転の合格術!
ゲームの時間を削っても、成績は上がらない──これ、本当です。受験とゲームの意外な共通点やゲームにまつわる悩み相談など、ゲームと戦略的に付き合うメソッドが満載。ゲームを「敵」から最強の「武器」にすれば、論理的思考力、問題解決能力、自走する力がいつの間にか身につく! 御三家中高出身の医師による、画期的な子育て本。
はじめに
第1章
御三家中高でゲーム依存、そして医学部合格まで
「ゲームは1日1時間」ルールに根拠はなかった
教育熱心な家ほど、厳格なルールに「ゲームは1日30分!」
中学受験とゲームの意外な共通点を見つける
激しい親子喧嘩と大学受験失敗、そしてフリーターになる
20歳でようやく現実に直面、医学部受験を決意する
医学部での勉強とゲーム、究極の両立法とは?
お子さんのその問題、ほんとにゲームのせいですか?
第2章
ゲームで育てる「セルフコントロール力」~親子で始める新・生活習慣~
子どもがゲームに夢中なときは、「特別な力」をつけさせるチャンス!
なぜ、子どもはゲームだけに夢中になるのか?
ゲームに「ハマる脳」がわかれば子育てのストレスが減る
わが子の世界を広げる「ゲーム選び」の新常識
親子でつくる「暮らしのルール」~時間・健康・お金~
課金をマネー教育の機会にするためには?
「ルールが破られた時」こそ成長のボーナスタイム
なぜ「ゲームが上手い子」は「勉強」もできるようになるのか?
第3章
うちの子はどの主人公?~ゲームでわかる3つの才能~
わが子の「隠れた才能」をゲームで発見しよう!
勉強を「冒険」に変える“究極のスイッチ”~ゲーム能力を勉強に活かす方法〜
ゲームしながら成功をつかんだ!
【物語1】:「ぷよぷよ」の連鎖思考で世界を動かす商社マン
ゲームしながら成功をつかんだ!
【物語2】:「神の手」を持つ、ゲーム好きの消化器内科医
ゲームしながら成功をつかんだ!
【物語3】:eスポーツの頂点から、医師の道を選んだ秀才
第4章
ゲームは未来を生き抜く力になる~親子で装備する「3つのアイテム」と、その先の物語~
トラブルからわが子を守れ! 3つの防御アイテムを身につける
アイテム(1) 真実を映す『鑑定の目』
これって“依存”? わが子の今を見極めるセルフチェック
アイテム(2) 闇を照らす『攻略の書』
わが子が本当に戦っている「見えない敵」の見つけ方、倒し方
アイテム(3) 絶対防御の『親の盾』
オンラインの世界に潜む危険から、わが子をどう守るか
親子でできる、たった一つのシンプルな習慣
おわりに
COLUMN ゲームと人生の処方箋
イチオシ! 子どもの成長を後押しする国民的ゲーム
暗闇ゲームボーイで視力が低下!? 私のしくじり体験談
Q&A 「子育て×ゲーム」の率直な疑問に答えます!
Q1 医学部合格って、結局地頭が良かっただけじゃないですか?
Q2 ゲームを買うことに抵抗があって……友達の家でやるのではダメ?
Q3 勉強や受験に役立った、リアルな体験ってありますか?
Q4 ゲームをすると勉強ができるようになる、医学的根拠はあるの?
Q5 どうしてもゲームをやらせたくない場合、どうしたらいいですか?
書誌情報
| 読み仮名 | ゲームシナガラジュケンデカツイシガオシエルコドモガミズカラマナビダスセルフコントロールリョク |
|---|---|
| 装幀 | カヤヒロヤ/装画、装幀新井/ブックデザイン |
| 発行形態 | 書籍、電子書籍 |
| 判型 | 四六判変型 |
| 頁数 | 208ページ |
| ISBN | 978-4-10-357131-5 |
| C-CODE | 0037 |
| ジャンル | 教育学、語学・教育 |
| 定価 | 1,870円 |
| 電子書籍 価格 | 1,870円 |
| 電子書籍 配信開始日 | 2026/07/15 |
インタビュー/対談/エッセイ
令和にゲームとどう付き合う?
聞き手・編集部
──ぎん太さんは「ほぼ塾なし」で開成中学に合格、開成高校在学中の2022年に『偏差値40台から開成合格! 自ら学ぶ子に育つ おうち遊び勉強法』を出版されました。お母さまが「好奇心を学びに変える工夫」をいかに日常的に、いかに楽しくしてくれたかを漫画と文章で描いたもので、大きな話題を呼びました。今日はお母さまにも同席していただいています。ぎん太さんは、今は医学部で学んでいらっしゃるのですよね?
ぎん太 はい、医学部3年生です。著者の阿部さんは高校時代にゲームにのめり込み、そのままフリーターになってゲーム依存の状態になられたと本の最初に書かれていましたが、僕も中学時代にゲーム依存になってしまった経験があります。中学入学後、新しい環境に慣れず友達もあんまりできなくて……。でもゲームをやろうって言えばゲーム好きの子とは一緒にいることができました。振り返ると、それは心から気が合うような友達ではなく、その場限りの関係性だったなぁと。やっていたのも「友達がやっているゲーム」で特に自分がやりたいものではありませんでした。
──本の中で阿部さんも子どもがゲームに熱中していることに悩む親御さんに対して「それって本当にゲームのせいですか?」と問いかけています。阿部さんの場合は、進学校で周りが大学受験に向かうなか、将来への不安や勉強の意味を見出せなかったことなどがゲーム依存に至る原因でした。ぎん太さんは新しい環境への戸惑いのようなものが大きかったと。
母 昼夜逆転してゲームをやり続け、眠いから学校に行きたくないと言う。平気で噓をつき、「死ね!」「うるせえ!」といった暴言を吐く……。人が変わってしまったような息子の姿には本当にショックでした。どうしたら良いのか相当悩みましたし、改善策を探しては試す日々でした。
──それまでのゲーム環境はどんなものだったのですか?
ぎん太 小学生時代もゲームはやっていました。Wii Uという家庭用ゲーム機で、誕生日のプレゼントには毎年ゲームソフトを買ってもらう感じでした。中学でスマホを持つようになってからは、スマホゲームです。
母 小学生までは問題なかったんです。友達や家族、私も一緒に適度に楽しんでやっていました。「マリオ」や「太鼓の達人」などです。「この勉強が終わったらあのゲームやろう」と、親としても上手く使えていて。でもスマホゲームはまったく別物だということを知らず……。親の目が届かないなかオンラインでいつでもどこでもでき、脳からドーパミンが常に出る刺激的な設計で、報酬ガチャといったハマりやすい仕組みもある。阿部さんもルール作りについて書かれていましたが、スマホを与えた最初の段階でゲームへの細かい制限をかけるなど、親が積極的に関与しないと本当にダメだったなと。正直、スマホゲームしかり、ゲーム自体やらないに越したことはないと私は強く思いますが、とにかく親が実態をよく知り適切に介入することが大切だと痛感しました。
──今のゲームが親世代のそれとはかなり違うとまず知ることが重要だ、と阿部さんもおっしゃっています。
母 よく言われますが、スマホがないと今は中学生でもコミュニケーションを取るのが難しいです。開成では生徒同士だけでなく先生ともLINEでやり取りをしましたし、課題の提出、連絡などもGoogleクラスルームでした。
──スマホ前提のなか、ゲームだけでなくSNSや動画といった、大人ですら「ハマりやすいもの」と子どもがどう付き合うかは、令和の親たちの大きな悩みの一つになっています。
ぎん太 そうですね。制限のかけすぎや厳しい禁止で、かえって反動がくる可能性もありますし……。本当に難しい。
母 開成の他のお子さんを見ていても、ゲーム依存になってしまう子とそうでない子の差は、ゲーム以外でも楽しめる趣味を持っているかどうかが大きいようでした。ぎん太も、気の合うお友達ができたり読書の楽しさを知ったことでゲーム依存から脱却できましたし。
ぎん太 今も時々ゲームをしますが、友達と一緒にやれば盛り上がるし、息抜きの一つになっています。
──今はゲームと上手く付き合えているのですね。
ぎん太 はい。それで思うのは、生成AIが出始めた当初は「これを使うと思考力が落ちるんじゃない?」と警戒する声が大きかったのが、今は「いかに上手く利用していくか」という流れになっているのと同じではないかなと。「未知なもの、新しいもの」に親子でどう上手く向き合っていくかが、今後はますます重要になっていくように感じます。あと僕がそうだったように、中学生以降は反抗期も重なって親の話を聞きたくなくなるもので……。母に感謝していますが、母は小学生の僕に一方的にルールを押し付けたりはしませんでした。何においても一緒に考えた上でのルール作りが当たり前で、「自分で目標を決め計画を立て勉強する」訓練に自然となっていたのだなと思います。
──結果「セルフコントロール力」を身につけられていたと。
ぎん太 その習慣は大学受験でも役に立ちましたし、今もそうです。思春期以前にいかにそういう「下地」を作れるかが大切だなと、この本を読んで改めて考えました。
(ぎんた 医学生)
波 2026年8月号より
単行本刊行時掲載
著者プロフィール
阿部智史
アベ・サトシ
1987年生まれ。家庭医療専門医・指導医。医療法人救友会理事長、東海大学医学部付属病院総合内科学客員講師。中学受験の難関とされる御三家・私立武蔵中高から東海大学医学部へ。高校時代から高校卒業後の3年間でゲーム依存になりどん底を味わった経験から、2021年に仲間とDr.GAMESを設立。日々の診療の傍らゲームの問題で悩む親子やゲーマーのサポートをしている。2026年7月現在も熱心なゲーマーであり、複数のオンラインゲームで全国ランキング1位の経験を持つ。東京2020オリンピック選手村ドクター。2024年には東海大学医学部付属病院スポーツ外来にeスポーツ外来を新設した。1児の父。『ゲームしながら受験で勝つ!─医師が教える子どもが自ら学び出すセルフコントロール力─』は初めての著書になる。

































