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ひらがな日本美術史4

橋本治/著

3,080円(税込)

発売日:2002/11/22

  • 書籍

「表現というものはなんのためにあるのか」――その答えはここにある。

待望のシリーズ4作目は、いよいよ日本美術のハイライト、江戸編に突入。どこかで「笑っている」俵屋宗達は「最高の画家」、尾形光琳の《燕子花図屏風》は「明快な写実」、「嫌いだった」桂離宮はとんでもなくオシャレで、センスがよかった――。「第一回小林秀雄賞」を受賞した著者の、異端にしてド真ん中の日本美術批評!

目次
その六十二 素性の知れぬもの 俵屋宗達筆「風神雷神図屏風」
その六十三 笑うもの 俵屋宗達筆「田家早春図」
その六十四 勝つもの負けるもの 本阿弥光悦書&俵屋宗達筆「四季草花下絵古今集和歌巻」
その六十五 大胆なもの 本阿弥光悦作「舟橋蒔絵硯箱」
その六十六 ひたむきなもの 尾形光琳筆「燕子花図屏風」
その六十七 紆余曲折するもの 尾形光琳筆「紅白梅図屏風」前編
その六十八 ジヴェルニーに通じるもの 尾形光琳筆「紅白梅図屏風」後編
その六十九 人間のあり方を考えさせるもの 「桂離宮」
その七十  大衆的なもの 「大津絵」
その七十一 祈るもの 「円空仏」
その七十二 骨太なもの 菱川師宣筆「見返り美人図」と懐月堂安度筆「遊女と禿図」
その七十三 ボランティアなもの 鈴木春信筆「水売り」
その七十四 知的なもの 石川豊信筆「花下美人図」と鈴木春信筆「藤原敏行朝臣」
ひらがな日本美術史4 年表

書誌情報

読み仮名 ヒラガナニホンビジュツシ04
雑誌から生まれた本 芸術新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 B5判
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-406105-1
C-CODE 0070
ジャンル 芸術一般
定価 3,080円

キーワード

どういう本?

ただの「花の絵」のどこが難解か?

「絵が分からない」と言う人の多くは、とても不思議な考え方をしている。つまり、「絵というものは、自分に分からないものである以上、きっと複雑で難解なものなのであろう」と考えている、ということなのである。「複雑で難解なものであるはずなのだ」と思い込んでいる人の前に、ただの「花の絵」がある。ただ「花の絵」でしかないもののどこが難解か?――【本文より】

著者プロフィール

橋本治

ハシモト・オサム

(1948-2019)1948年(昭和23)、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、1977年、小説「桃尻娘」を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。『ひらがな日本美術史』『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』『草薙の剣』など著書多数。2019年没。

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